2011年08月21日

埃をかぶっていた自分を
あの人が輝かせてくれた

あなたが丁寧に
私の埃を払う

ひとなで
ひとなで

萎れた植物が水を得て
瑞々しさを取り戻すように

私の蕾もほころんで
いつしか花を咲かせる

あたりに甘い香りが漂い
いろんな虫を引き寄せる

あなた、あなた

近寄る悪い虫たちの
餌食にされてしまう前に

追い払ってくださいな
いつか埃を払ってくれたように

私はあなたのものだと
わからせてくださいな

そうすれば私
あなたのことだけ見ていられる

あなたが私を花ひらかせた

その甘い蜜を
あなただけのものにして

ほかの誰にも
味わわせないで

posted by 葉瀬尋 at 18:40| Comment(0) | ひろ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

忘却

私の肩に咲く
大輪の赤い薔薇

あなたは知らぬと言うけれど
私はしかと覚えている

あの夜あなたは私を抱いて
私にしるしをつけたのだ

私が自分のものであると
思い知らせるために

あなたはいつでも都合よく
忘れた振りをするけれど

この身に刻まれたあなたの痕を
どうして忘れることができるだろう

これは大事な宝物
たとえ知らぬと言われても
たとえ花が消えようとも

私の心に咲き続ける
大輪の赤い薔薇

posted by 葉瀬尋 at 18:38| Comment(0) | ひろ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年08月14日

変化

知らなかった
自分がこんな人間だなんて

あの人を好きになって
自分がどんどん変わってゆく

こんなにも誰かを乞うる気持ち
初めて知った

ぶつけようのない
自分の気持ちを持て余して

時おり
激しい嫉妬に狂いそうになる

たった一人を求めていながら
寂しさに耐えきれず
他の誰かの温もりにすがる

それでも心はあの人を呼んで
あの人に必要とされることだけ望んでる

してていいわけない
こんなこと

なにもかもだめになる
このままじゃ

こんなはずじゃなかった
もっと理性のある人間のはずだった

壊れてゆくなにもかも

過去も現在も
ルールも倫理も

たやすく乗り越えてしまう

あの人を好きになって
自分がどんどん変わってゆく

いってはいけない深みへ
どんどんはまってゆく

posted by 葉瀬尋 at 18:47| Comment(0) | ひろ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ベッド

とりあえず、座ったら?

勧められるまま腰かけるベッド

テレビを見ながら他愛ない話をして
緩やかに時間を浪費する

やかましく光る画面を
なんとなく眺めているけど

ホントは早くあなたの心の音を聴きたい

ねえ、腰かけるだけなら
ソファでもいいでしょう?

今のこの状態は
使い方を間違っていると思うけど?

そんなこと、私から言わせるの?

ねえ、そろそろ意地悪はやめて
この道具を正しく使いましょう?

テレビなんて消してしまって
posted by 葉瀬尋 at 18:45| Comment(0) | ひろ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

プロジェクト

私の秘密を好きなように暴くあなたは
あなたの秘密を私が暴くことをよしとしない

私が泣いても叫んでも聞き入れてはくれないくせに
あなたは私があなたの秘密に触れようとするだけで
途方もなく不機嫌になる

だから私は諦めた
あなたに何を聞いても無駄だから
あなたにわからないように
ひっそりひっそりあなたの秘密に近づくことにする

人は一人では秘密を持てない
相手がいるから秘密になる

それを誰にも見られていないと思う?
誰にも知られていないと思う?

秘密の片鱗はそこかしこに散らばって
丁寧に拾い集めては繋ぎ合わす

徐々に露になるあなたの秘密の数々

秘密はひとつではないのね?
こんなにもたくさん秘密があるのね?

いつかそのすべてを暴いてみせる

あなたへの切り札にするために


posted by 葉瀬尋 at 18:42| Comment(0) | ひろ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年08月07日

プラス

あなたにとって私の存在が
なにかひとつでもプラスになれば
それだけで私は
生きていてよかったと思えるのです

どんなささいなことでもいい

あなたに必要とされるなら
それがどんなことであれ
私の生きる理由になるから

いらないなんて言わないで
私を少しでも必要として
どんな役割でもいいから

こんなわがままで自分勝手な願い事
ひっそりと持ち続けているのです

こんな私をどうか許してください

あなたの邪魔はしないから
posted by 葉瀬尋 at 21:08| Comment(0) | ひろ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

服従

逆らいたい
けど逆らえない

聞きたいことひとつも聞けず
言いたいことひとつも言えず

ただじっと
あなたからの連絡を待つ

こんなアンフェアな関係を
受け入れるなんて
私もヤキがまわったものだ

私に似合わぬ従順なキャラ
いつまで続けられるかな

自分でいうのもナンだけど
そろそろ化けの皮がはがれそう

今はあなたに絶対服従

だけどいつかは形勢逆転

まずはフィフティフィフティに

それが始めの第一歩

posted by 葉瀬尋 at 21:07| Comment(0) | ひろ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ファイル

想い出をひとつひとつ
カテゴリ分けして、日付順に
きれいに整理できたら

なにひとつ不要なものはないと
処分できるものはないと
思い込んでいる私の頭の中を

クリーンアップできるかも

壊れたファイルのくずみたいな
無駄なデータは削除して
スッキリさせましょう

私の生きてきた時間
あなたと過ごした時間

なにがいらなくてなにが必要か
見つめ直しましょう

そしてもう一度始めましょう

わだかまりもなにもなく
愛も憎しみもなく
なんにもなかった頃には
もどれやしないけど

せめてもう一度試しましょう

終わりを選んでしまう前に
posted by 葉瀬尋 at 21:03| Comment(0) | ひろ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年07月31日

病院

突然目の前に開かれた
不思議なとびら

開けると中は真っ白な空間
そこでなぜか診察を受ける私

胸が変にドキドキして
目の前がクラクラするんです

食欲がないんです
食事が喉を通らなくて…

時おり胸がしめつけられて
いてもたってもいられなくなるんです

最近の気になる症状を
包み隠さずお医者様にすべて伝える

次によばれるまで
待合室でお待ちくださいと

ようやく呼ばれて
渡された処方せん

病院のそとの薬局へもちこんで
しばらく待っていたら

あなたが微笑みながら現れた

お医者様では治せない
私のこの胸の痛み
癒せるのはあなただけ

なんていう素敵なお薬でしょう

また胸が痛んだら、ここを訪れよう

素敵なお薬を処方してくれる
この不思議な病院へ


posted by 葉瀬尋 at 23:55| Comment(0) | ひろ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

人違い

声をかけるのが怖い
あまりにも似すぎていて

歩き方もしぐさも
遠目から見てもあの人そのもの

違うのはただ
隣にいる知らないひとだけ

その位置は、ねえ
別のひとのものじゃなかったのですか
だから私、諦めたのに

随分と親しげに並んで歩く姿
まるで秘密を分け合った同士

声をかけるのが怖い
振り向いたその顔がもし
紛れもなくあの人だったら

人違いだと言い張って

生き別れの双子のきょうだいか
世界で三人いるというそっくりさんだと言って

苦し紛れの言い訳でも
せめて笑わせて

じゃないと私
なにするかわからないから



posted by 葉瀬尋 at 23:54| Comment(0) | ひろ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

キスするたび、ちくん
抱き合うたび、ちくん

気持ち良いのに
胸の奥をつつく痛み

一時の悦びのために
誰かに嘘をついて
大切なひとを欺いて

そんな私の心を
良心という名の天使がつつく

ちいさな穴が無数に開いて
修復が不可能なくらい

ちくんちくんと針を刺す
この痛みが、やめられないの

きっとあなたも同じでしょう

甘い罪を共に背負って
どこまでも堕ちていきましょう

posted by 葉瀬尋 at 23:53| Comment(0) | ひろ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年07月24日

破片

バラバラになりそう

あなたへの思いが粉々に砕けて
私の心も一緒に

あなたは私だけ見てくれてると
そう信じていたかった

不安は胸にしまって
あなたの笑顔だけ見つめてた

でも違うのね
見ないといけないのね
真っ直ぐに真実を

あなたを好きな気持ちと
あなたを憎む気持ちで

心がバラバラに乱れて砕ける

心の破片をひとつずつ
拾い集めていくと

やっぱり

好き 好き 好き 好き

破片には全部
好きって書いてある

悔しいくらいに
その気持ちしかなくて

私だけ見てほしいけど
その願いは叶わない

心がバラバラになっても

あなたを好きな気持ちは
変わらない

あなたを好きな私の心の破片
あなたにも刺さればいい

私の痛みをすこしでも
私の思いをすこしでも

感じてほしい

あなたが好き
あなたが好き

それだけしかないから

私があなたの生活から消えても

あなたの胸にいつまでも
消えずに残ってほしい

私の思いの破片

刺さったままでありますように

posted by 葉瀬尋 at 11:52| Comment(0) | ひろ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

初雪

初めての雪をおぼえてる

二人の初めてのおでかけ先に
あなたが選んだのは
少しさびれたテーマパーク

行き先なんてどこでもよくて
あなたといられることの約束が嬉しくて
なに着ていこうかとウキウキしてた

約束の日が近づいて
天気予報を見ると
今年一番に寒い日だって…

スカートが好きなあの人のために
ひらひらのかわいいの
履いていこうと思ってたのに…

近づいてくる約束の日
決まらないコーディネート

寒いのを我慢するか?
どうするか?

とうとう約束の前の日
まだコーディネートは決まらない

部屋で一人ファッションショーしてたら
珍しくあなたがメールをくれた

「 明日は寒いから
  暖かい格好でおいで
  スカート履かなくてもいいから
  元気で楽しもう! 」

なんて優しいひと

私が悩んでること
どうしてわかったの?

ありがとう、って返事して

おでかけ当日は
スカートの下にデニムを履いた

スカートが好きなあの人のために
やっぱり履きたかったの

すごく喜んでくれて
ああ、よかったなと思ったの

さびれたテーマパークには
ものすごく寒いせいか
二人のほかには人もまばらで

ずっと手を繋いで歩いても
恥ずかしくなかった

建物の影にかくれて
少しだけ抱き締めてもらって
冷えた体を温めた

二人にとって初めての雪

その思い出が

今も心を温める




posted by 葉瀬尋 at 11:28| Comment(0) | ひろ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

はさみ

悪いものは断ち切りましょう

たとえば

あなたが遊びで手を出して
本気になってしまったあの人との
腐れた縁などを

私ならあなたに遊ばれても
本気になんてならない

あなたのこと本当に大好きだけど
本気になってはいけないこと
理解してわきまえるのに

だってあなたには
守るべき人がいるのだもの
あの人でも私でもない
ちゃんとした人が

それなのにあの人は
夢を見てしまったのね
その責任はあなたにもある

遊ぶなら相手を本気にさせちゃダメ
それもできずにおいたはしちゃダメ

あなたをおうちで待っている人を
不安にさせちゃダメ

だから切ってしまいましょう

あなたを追いかけるあの人との縁を

あなたが自分で切れないなら
私が切れたらいいのに

大きな大きなはさみを
これ見よがしにしゃきしゃきと
鋭い刃を光らせて

あなたとあの人の間にかざし
そしてはさみをひとふるい

ジャキン、という音とともに

断ち切ってしまいましょう
あなたを困らせる腐れた縁を

身勝手な行いだけれど


posted by 葉瀬尋 at 11:27| Comment(0) | ひろ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年07月17日

箱庭

ちいさなちいさな世界で

世界にはあなたと私だけ

見るもの触るもの

すべてが

お互いしかないような

ちいさな二人だけの世界

隠れ家のような場所を

作りましょう

居心地のいい空間を

作りましょう

おままごとのような可愛らしい

夢のように甘い場所

そこに閉じ籠って

過ごしましょう

ほんの少しの間だけ

何もかも忘れて

お願い

私以外の他のこと

なにも考えないで

ちいさな世界で

二人きりで過ごしましょう

週末のひとときだけでも

そんな時間をください

ほんの少しでも

愛してくれているのなら

せめてひととき

夢を見させてください

二人だけの

ちいさな悲しい世界で





posted by 葉瀬尋 at 10:37| Comment(0) | ひろ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

白紙

まっさらに、まっしろに

戻してしまえたら
どんなにいいだろう

私の気持ちも
私の行いも

書き記すことはできない
知られてはいけない

ずっと胸に秘めて
生きていくしかない

苦しくて悲しくて
それでいて
溶けそうに幸せな

私の気持ちを
私の行いを

全部なかったことにして

まっさらになれたら
生まれ変われたら

あなたとどこかで
もう一度出会っても

平気な顔で
知らんぷりしていられるのに





posted by 葉瀬尋 at 09:55| Comment(0) | ひろ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

背景

不思議

どんなに暗い場所でも
あなたの笑顔が光をもたらす

眩しいくらいで

私はあなたの顔を
まっすぐに見られない

不思議

あなたがいるだけで
私の心は温かくなる

あなたが笑うと
まわりにはお花が咲く

あなたは背中に
大輪のひまわりを背負ったひと













posted by 葉瀬尋 at 09:39| Comment(0) | ひろ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年07月10日

廃墟

ここであったことは
二人だけの秘密

誰にも言わずに
内緒にしておいて

じゃないとみんな
悲しくなるから

知らないほうが
幸せなこともあるから

知らないふりを
しているだけでも

嘘をつくなら
貫き通して本当に変えて

あなたと私の関係も
この廃墟のようなもの

もう二度と
きらびやかな時に戻ることはかなわず

隆盛の面影をわずかに残して
静かに朽ちていくだけ

誰に顧みられることもなく
誰に拾い上げられることもなく

ただひっそりと
秘密を守り続けて

あなたと私も
そんな風にして

秘密を共有したまま
静かに朽ちていくだけ
posted by 葉瀬尋 at 16:07| Comment(0) | ひろ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

灰色

いけないことでしょうか
あの人を好きでいることは

心の中でそっと
熱い想いを持ち続けることは
咎められることでしょうか

願いが叶うことを夢見るのは
いけないことでしょうか

誰かは私のことを
真っ白な人間だと言ってくれるけれど

憧れと罪との境界線

越えてはいけないのは
わかっているくせに

心の中ではもう何度も
道を踏み外している

そんな私が真っ白なはずがなく
かといって
自分から境界線を踏み越えるだけの黒さもなく

いけないことしてほしい

そんなことばかり考えてる

臆病で中途半端な
灰色の人間なのです

私という人間は

posted by 葉瀬尋 at 16:05| Comment(0) | ひろ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

パーティー

いつもなら遠くで見つめるだけ
だけど今日は少し違う

ステージの上のあなたしか知らないから
普段のあなたがどんな人で
どんな声で話すのか
どんな風に笑って
どんな風に視線を返すのか

知りたいとずっと思ってた
ずっとずっと思ってた

だからこんな風に
あなたと同じテーブルを囲むことは
私にとって夢のような出来事

賑やかな周囲の会話も
私の耳には届かない
ただあなただけ
あなたの声だけ聞いていたい

私を見てください
いつもはその他大勢に紛れてしまうから
今日だけは私を私として
見てください、知ってください
あなたを見つめる私がいること

今日のために用意したドレス
いつもより少し大人っぽく
髪も結い上げてみたりして
見た目はバッチリお嬢様風
お行儀よくしていたいのに

普段はきちんと扱えるはずの
ナイフとフォーク
音を立ててしまうのは
あなたがいるせいです
心が落ち着かないから
手が震えてしまうのです

そんな私に、ふいに
優しく笑いかけてくれたあなた

緊張しなくてもいいのに、と

私がずっと知りたかったもの
私に向けられたらどんなに幸せかと
空想してやまなかったもの

その笑顔、その声、その瞳

それがいま私に向けられている
幸せすぎて笑顔がうまく作れない

ドレス、似合ってるよ
いつもと違う雰囲気だけど
そういうのも良いね

信じられない言葉を聞いた

いつもと違うって?
私を知ってくださってたの?

驚いてる私に

いつも見てくれてるの知ってるよ
ありがとう

嬉しくて涙が溢れた

泣き出した私を見て
慌ててナプキンを手渡してくださったりして

ステージの上のあなたしか
今まで知らなかったけれど
ステージを降りても
やっぱり優しいひとですね

いつもは遠くで見つめているだけ
これからもそれは変わらないだろうけど

なにかが変わり始めるとするなら
なにかを変えようとするなら

今日がその始まりの時

なにかが変わり始めるかもしれない









posted by 葉瀬尋 at 16:01| Comment(0) | ひろ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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