2012年12月26日

『歓喜』

 高い高い樹の上から、その光景を見下ろしていた。
 その町の様子を。
 町が生まれるずっと前からそこにある樹の上から。
 誰にも知られることなく。
 地鳴りのような歓喜の声、それは世界を粉々にしてしまいそうなくらいによく響く。
 誰もがかたく握った拳を天に突き上げて、口々に様々な言葉を叫んでいる、抑え切れない喜びを表現している。
 誰彼構わず抱き合い、満面の笑みを浮かべている彼ら彼女らは、ひとりの人間の死をよろこんでいるのだ。
 つい先ほど、ひとりの王が民衆の手によって広場に引きずり出され、大きな刃物で首をはねられた。
 彼がほとばしらせた血のにおいは未だ濃くその場に漂っている。
 石畳を濡らした血液を踏みにじり、首を失った身体を無残に吊るして。
 自分達を圧迫し苦しく暗い生活を送ることを強いた王が倒れたことを、人々は心の底から祝っていた。
 高い高い樹の上から、その光景を見下ろしていた。
 町が生まれるずっと前から、人の暮らしとは関わりなくそこにある樹の上から。
 人間がいようといなかろうとまるで関係なく、そこにあり続ける樹の上から。
 彼ら彼女らはこう考えているのだろうか。
「悪い王様がいなくなったから、これで自分達はしあわせになれる」
 こう考えて、そこで考えることをやめているのだろうか。
 そう長くもない歴史の中で何度も何度も何度も何度も同じことを繰り返して、なのに今またそれをもう一度繰り返そうとしているのだろうか。
 自らの幸福を他人の手に委ねる限り、誰も本当には幸福にはなれないということを?
 いや、違う。
 この世界に生まれ落ちた時点で、もう誰も幸福になったりは出来ないということを。
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2012年12月19日

『コットン』

「あーあ、まぁたこんなトコロにひきこもって本ばっか読んでるー」
「……何か用?」
「何か用、ってか、もう夕ご飯の時間だよ! 窓のない部屋にいて時計見ないからわかんないんでしょ。『マスター』が呼んで来てって言ったから来たのー。今日のゴハンはカレーライスだよ!」
「……あぁ、もうそんな時間なのか……ついつい没頭しちゃってたな」
「そんな古臭い本ばっか一日中読んでて、面白い?」
「おマエの相手してるよりは面白い」
「うわヒドい」
「あと、内容を問わずに雑多な知識を入れておくことはボクの役目でもあるからね。ボク達は色んなところに行くだろ。どこでどんな情報が役に立つかわからないから」
「ふーん……イマは何を読んでたの?」
「コットンってものを知らなかった頃のヨーロッパについて。……おマエ、綿ぐらいは知ってるよな」
「まぁたおいらをバカにして! ワタぐらい知ってるよ、こないだクリスマスツリーに雪の代わりに飾った奴みたいなのでしょー」
「……知ってるって言っていいのかな、ソレは……まあいいけど。コットンの現物を知らなかった当時の人間は、遠い異国に羊のなる木が存在して、そこからコットンがとれると思ってた。プランタ・タルタリカ・バロメッツという名前の伝説の植物だ。実の中の子羊は木のまわりの草を食べて育ち、やがてまわりに草がなくなると飢えて木と共に死ぬ。この羊は蹄まで羊毛になっているので無駄なところがなく、その肉はカニの味がするらしい」
「なンでヒツジなのにカニの味がすんの……?」
「そこまでは知らないよ。当時の人間達に会うことがあったら直接訊いてくれ」
「ってゆーかそのチシキって一体どこで何の役に立つの?! ワケのわかんない木の名前まで覚えて!」
posted by 樋川春樹 at 02:50| Comment(0) | はる | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

『たびたび』

 夢の中で夢から醒めて、その夢の中でまた夢を見ていた。
 暗い部屋の中で目を開いたとき、自分が一体どこにいるのかすぐにはわからなかった。
 夢の中なのか、現実なのか、それとも夢の中の夢の中なのか。

 ここは、現実。多分、だけど。

 夢はよく見るほうだ。
 よく見るほう……いや、ほとんど毎夜、見る。
 ひと晩に何本も。

 酷い夢。
 怖い夢。
 嫌な夢。
 暗い夢。
 重い夢。
 痛い夢。

 いい夢も、ちゃんと見る。

 たびたび見る夢がある。
 同じ夢ではないし、続きものというわけでもない。

 とある町で暮らしている夢。
 その町に住む人達を私は知っている。
 その町に住む人達も私を知っている。
 見慣れた景色−一度も見たことがないはずなのに懐かしい風景−次の角を曲がると何があるのか、夢の中の私は知っている−どこにあるのかもわからない町なのに。

 その町にある自分の家の、自分の部屋の自分のベッドで眠りに落ちて。
 現実、で目を醒ます。
 でも私は何故か知っている、自分がまたその町で暮らしている夢を見ることを、いつになるかはわからないけれど、その夢を必ず見ることを。
posted by 樋川春樹 at 02:49| Comment(0) | はる | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

『憤怒』

 届かない。
 届かない。

 喉が破れるほどの叫び、その叫びの引き金となった激情、このうえもなく無力で世界に対して何も出来ない自分自身に対する憤り、起こってしまったことに対する絶望、とりかえしのつかない現実への恐怖───

 届かない、何も届かない。
 あの空はどこまでも青く高く平然と晴れ渡っていて、遥か高みを吹く風は地べたを這いずる生き物達がどのような悲惨の内にあろうともまるで平気なのだ。

 意味をなさない言葉をわめき散らした。
 皮膚が裂けるほどに大地を殴りつけた。
 髪をぐしゃぐしゃにかきむしって頭を抱え込んだ。
 見開いたままの両目はまばたきすら忘れて世界をとらえ続けた。
 身体の内側から自身が灼熱の炎と変わるような。
 あるいは身体の中心から自分が制御のきかない濁流となるような。

 溢れほとばしり燃え上がり荒れ狂うその感情だけが自分にとっての全てなのに、それほどの怒りも世界の何も変えはしない。
 世界にほんのわずかな傷さえつけられないままにのた打ち回るちっぽけな存在を、本当に一顧だにせずに、いつも通りに何もかもは回ってゆく。

『思い起こせ、思い起こせ、神は見ておられることを』

 けれどその感情を、ああ、どうやって抑えることが出来るだろうか。
 大切なものを奪われた。
 大切なものを奪われたのだ。
 この生命よりも大切なものが、永遠に失われてしまったのだ。

 なのに、届かない。
 届かない。
 非力なこの手は何も掴めない。
 非力なこの身は何も変えられない。
 いやだ、そんなのはいやだ。
 そんなのは認められない。

 掴むのだ、変えるのだ、届かせるのだ。
 この世界に、大きな傷をつけてやるのだ。
 そうしてわからせなければならない、この怒りの大きさを、この怒りの重大さを、この怒りの耐え難さを。
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2012年12月12日

『セーター』

 今年の夏は長く続いた。
 カレンダーの上ではもう秋と呼んでもおかしくないような時期でもエアコンが必要なぐらいに暑かった。
 もしかしてもうこのまま冬が来ないんじゃないだろうかなんて馬鹿なことを考えてしまったほどに。
 けれどもちろんそんなことはなくて、短い秋の後にはちゃんと冬がやって来た。
 まるで夏の暑さに張り合っているかのように、厳しく寒い冬が。
 各地で記録的な大雪が観測されるような気候が続き、そんな中連日屋外で活動を続けるボク達を気遣って、『マスター』がひとりひとりにセーターを編んでくれた。
 ボク達は基本的に人間と同じ姿形をしているけれど、あくまで外見を模しているだけで人間ではない。
 ボク達の感覚も人間とは大幅に異なっていて、暑さ寒さや痛みといったマイナスの感覚にはかなりの耐性を持っている。
 凍死者が出るほどの極寒の中でも防寒具を身に着けずに通常と変わらず行動出来る。
 だから実用的な意味合いで言えばセーターは必要ないのだけれど、それが『マスター』の用意してくれたものであれば話は別だ。しかも手編みときては着用しないなんて選択肢は有り得ない。

「……だからおマエの気持ちも十分よくわかるんだけど、さすがにシゴトのときは別の服着て来ようよ。潜入任務でもないのにそんなラフな格好して来られるとこっちの気まで抜けるって言うかさぁ……」
「あッ、よく考えたらこのままだと返り血とかで大切なセーターが汚れちゃうよね? ちょっと待ってて、上にレインコートとか羽織ってくるから!」
「そこを問題にしてるんじゃないよ!」
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『ろくに』

 この街で一番綺麗な夕焼けが見られる丘の上。
 今は誰も住んでいない、日の当たらないアパートの一室。

 愛されたい必要とされたいと強く願いながらついにそれを叶えられなかったもの達、誰からもかえりみられず生きていること自体をろくに認められてこなかった存在の残滓が、時間が経つごとにゆっくりゆっくりとこごってゆく。

 ソレは普通の人間の寿命を遙かに上回るほどに長い長い時間をかけて−ときには同様のもの達と合流し融合して−気の遠くなるような時間の果てに、『木偶』へと姿を変える。

 それは、世界という『枠』を空虚に喰い荒らす存在。
 何もかも、あらゆるすべてを無に帰し、『枠』を破壊してしまうものども。
 ひとに似た姿を持ちながら、もはやひとではなく、ひとであった頃の感情も記憶もない、からっぽの人形達。
posted by 樋川春樹 at 12:14| Comment(0) | はる | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

『香水』

 甘いにおい。
 とてもとても甘いにおい。

 長い間鼻の奥に残る、顔がかゆくなってしまうような、強いにおい。

 胸がぎゅっとなるぐらいに懐かしくて。
 でも同時にお腹の底が冷たくなるほどに、悲しい。

 強く、強く強く記憶に焼きついたにおい。
 忘れようとしても忘れられない。

 それは、おかあさんが着けていた香水のにおいだ。
 甘い甘いにおいがあの頃の記憶を細かなところまで呼び戻す。

 おかあさんは派手で綺麗なお洋服を着ていた。
 おかあさんは丁寧にお化粧をしていた。
 おかあさんは全身からこの香水のにおいを振りまいていて。
 おかあさんはいつも明け方近くなるまで帰って来ない。

 ひとりぼっちの家で、冷たい暗さの中で、わたしはいつもおかあさんを待っている。

 ずっとずっと、ひとりで待っている。
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2012年12月05日

『オレンジ』


あめは

ふっていますか


つめたいあめ

しとしとと
せかいをぬらす

つめたい

ふゆのあめ


あめは

ふっているのでしょうか



ふしぎです

ゆうひはもえるようなあかで
そらにしずんでゆくのに

つめたいつめたいあめが

からだをぬらしている

めのまえはいちめんのオレンジ
うつくしいゆうやけ

なのにつめたいふゆのあめが

ふりそそいでくるのです

たえまなく


おそろしいほどにきれいなゆうぐれの
なかで

うごかないわたしの
からだに

つめたいあめが
しとしとと

とぎれることなく


ああ

ここはとてもさむいのに

ゆうやけいろにそまったせかいは

きれいで

とてもきれいで


ここはとてもくらいのに

もえるようなゆうひが

さいごに

さいごにそらをみあげた

あのひの
そのままに


そのままに
posted by 樋川春樹 at 21:45| Comment(0) | はる | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

『ただでさえ』

 前後左右、どちらに顔を向けても視界いっぱいに人の波が飛び込んでくる。
 幼い子どもを連れた若い夫婦や、若者同士のグループが多い。
 誰もが笑顔で、楽しそうに隣にいる誰かと会話している。
 ストリートの随所に立てられたスピーカーからは賑やかなBGMが絶え間なく流れている。
 様々な音が渾然一体となってとても騒々しい。

 うるさくて不快だけれど、ここから離れるわけにはいかない。
 この混雑の中でしなければならないことがある。
 それをすることで一体何が起こるのか、自分のしたことがどう影響してゆくのか、わからないけれどしなければならないこと。
 全ての行動に意味を求め、何もかもを理解したがる人間には、自分がこなしているような役目は耐えられないのかもしれない。
 自分がどの作業の続きをしているのか知らされず、自分の成果がどこへ繋がってゆくのか、最終的にどういった結果をもたらしているのかも知らされない、完全に断片でしかない役割。

 今日のような喧騒の中でいつ終わるとも知れない待機を強いられるような状況も、意味づけの毒に狂った人間の脳にとっては多大なストレスになるのだろう。
 自分が不快だと思うのはあくまで現状に対する評価の一種であって、そのことに精神的な負担を感じたりは特にしない。
 まがいものの生命に宿ったかりそめの感情は、人間を正確に模して『枠』の中で活動するのに都合が良いようにするためにあるものだから。

 それにしても人が多い。
 今日は天気も良いし気温もちょうどいい。
 昼過ぎからこの近くに有名アーティストがやって来てコンサートをすることになっている。
 様々な条件が組み合わさって、ただでさえ人出が多い祭日を一層賑やかなものにしているようだ。
posted by 樋川春樹 at 00:43| Comment(0) | はる | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年12月04日

『写真』

 予想通りと言えば予想通りの場所から、その写真は見つかった。
 筆圧の高い文字でぎっしりと埋め尽くされたノートの間から。
 はらりと床に落ちた大判の写真を拾い上げる前に、黒々とページを埋め尽くす文字が記した内容をざっと確かめる。
 何人もの個人名を挙げての糾弾、怨嗟、憎悪のフレーズ。
 このノートが唯一の感情の捌け口だったのだろうということは容易に理解出来る。
 散らかった机の上に閉じたノートを戻して、足元にある写真を拾い上げる。
 紺色の学生服をきっちりと身に着けた少年少女が、紺色のスーツをかっちりと着込んだ女性を中心にして、きりりと引き締まった表情でカメラを見つめている、ありふれたクラス写真。
 ただし、そこに写る生徒と教師の顔はひとつ残らずペンの先か何か鋭いもので突き刺されて破られていて、どれが誰なのかを判別することは困難になっている。
 ぼろぼろになっている写真を数秒間眺めていたら、無意識に重苦しいため息がこぼれた。

「殺したい相手が多すぎたみたいだね。ちょっと欲張り過ぎだ。つりあわない願いを持つから、こういうことになる」

 さっきのため息は同情からでも憐憫からでもない、「心底呆れた」という感情のあらわれだ。
 ひとりの一生にたった一度だけ運命を変えられる道具、そのまがい物。
 『彼』はその扱い方を誤った。
 自分を酷い目に遭わせる全てのものに対する復讐を彼は望み、恐らくはこの世からの抹殺を願い───しかし彼が手に入れた道具はニセモノだった。
 ニセモノはニセモノらしく、歪んだかたちで彼の願いを叶える。
 すなわち、復讐の対象ではなく『彼』自身をこの世から退場させることで、彼が望んだ平穏を彼に与えたのだ。『死』という静寂の中の。

 気の毒だとはもちろん思わないし、だからと言って面倒だとも思わない。
 自分がなすべきは、一度使われて壊れてしまったまがい物の道具を回収して、その出所を探ること。
 一般市民として平凡に暮らすタダの学生である『彼』がどういうルートでそれを手に入れたのか、その使い方を知ったのか───一体どういう存在が普通の暮らしを営む普通の人々にそんなものを使うよう仕向けているのか?

 ここがうまくとっかかりになればいいんだけど。
 でもまあここがダメでも、他に似た事件は結構起こっている。
 こちらには時間はいくらでもあるし、ぶっちゃけそれでこの『枠』がひとつ壊れても何の不都合もない。

 ……いや、犠牲が増えれば増えるほど『マスター』は悲しむし、自分達がその自体を食い止められないことをひどく気に病むだろう。
 とするとそれは、非常に危惧すべき事態だ。
 ただ『マスター』のためだけに、自分は自分のなすべきことを早急に成し遂げなければならない。
posted by 樋川春樹 at 21:41| Comment(0) | はる | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年11月28日

『リメイク』

 あのときのことはまだ鮮明に憶えているよ。

 どこかとても遠いところを見やるような表情になって、老人はしみじみと呟いた。

 忘れようとしても忘れられるものか、そりゃあ素晴らしいものだった。
 ひとよりもいくらか長く生きてきた身だけれど、あれほど感激したことは人生にそうはなかったよ。

 それまで白黒だった世界に、何千何万もの色が着いた。
 それまで無音だった世界に、いきいきとした声と音楽が響きわたった。

 映画館のスクリーンに映し出された、華々しく賑やかでスリルとロマンスに満ち溢れたその世界は、それを観るもの達の心をいっぺんに掴んでしまって長い間はなさなかった。

 同じ作品を、繰り返し繰り返し観たものだ。飽きるなんてことはまったくなかった。

 自分達が暮らしている日常とはまるで違う世界が目の前に現れるだけで、自分達とは全然異なる価値観を持って生きている登場人物のすることをただ見ているだけで、本当に本当に楽しかった。

 食糧も働き口も明日への希望すらなかったあの頃。
 スクリーンの中で華やかに笑う人々に強く憧れ、少しでもそばへ行こう、同じような幸福な暮らしを送れるように、と願い続けた。

 あの日々のことはいまも鮮明に憶えているよ、忘れられるものじゃない。

 いま上映されているのはリメイクされた作品で、脚本も演出も若干現代風にアレンジされているようだけど、それでもいまの人達には退屈なだけのストーリーかもしれないな。
 何十年も昔にこの映画がどうしてあれだけ繰り返し上映されたのか、当時の人々があれだけ支持し続けたのか、やっぱり理解出来ないかもしれないな。

 はじめから色も音楽も豊富な世界に生まれついたひと達には、あの頃、灰色に閉ざされた世界からスクリーンの向こう側に焦がれ続けた気持ちはきっとわからないだろうな……。
posted by 樋川春樹 at 21:35| Comment(0) | はる | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

『まったく』

 OKです、ありがとうございました、それでは良い一日を! の声に送られて、ボク達はようやくゲートをくぐる。
 予定よりも若干遅くなってしまったけれど、計画に致命的な狂いが生じるほどではない。連休の中日、最も来場者数が多くなるだろう日を実行日に選んだ時点で、時間にはそれなりのゆとりを持たせて行程を組んである。

「ねえねえ、せっかくだからさ、一番人気のコースターぐらいは一回乗ってからにしようよ。こんなチャンスなかなかないんだしさ、ちょっと楽しむぐらい大目に見てくれるって」
「あそこにあるインフォメーションボードを見てみろよ、おマエが言ってるそれは200分待ちって表示されてるぞ。いくら今日はタイトなスケジュールじゃないからって3時間以上も遊んでられるワケないだろ。まったく、その能天気な性格はいつになったら改められるんだ?」
「ちぇー、つまんないのー。だってさ、ココッてこれからしばらくエイギョーテイシにしちゃうんでしょ? だったらその前に乗ってみたかったのに。でも確かに、200分待ちなんかしてたらいくらなんでも怒られちゃうよね。しょーがないか、また別のトコ行くチャンスが出来たらにしよっと」
「別のテーマパークに行くことになったとしてもボク達には呑気にジェットコースターに乗る機会なんか永遠に巡って来ないよ。さあ、さっさと仕事にかかろう」

 カバンの中から、さっきしまったばかりのペットボトルを取り出す。
 ボトルの半分程入っている、半透明の白に濁った液体がちゃぽんと揺れる。
 それから、パークの案内図を上着のポケットから出して広げる。
 入ってすぐのところで配布されている新しいものではなく、既に使い古されて傷みが目立つようになっているもの。ボク達の二日前にここに来た仲間から引き継いだマップだ。

「設置ポイントは25箇所。この混雑だ、テンポ良く回れても結構時間を食うよ。遊んでる暇はない」

 3種類の薬品を混ぜ合わせ一定の時間をおくことで、有毒なガスを生じさせることが出来る。

 二日前−空港で騒ぎが起こってこのパークの警備が強化されるよりも前−ボク達の仲間の一人がここに『ポット』を仕掛けに来た。まだ所持品チェックが行われていなかった頃−ハロウィンの時期、来場者による仮装イベントが実施されていて、大きな荷物を簡単に園内に持ち込むことが出来た頃。
 ごく小さな金属製の容器と、1種類の薬品。それをパーク内のいたるところに設置した。
 そして今日、ボク達の任務は、既にあるその容器に残り2種類の薬品を注ぎ込むこと。

 液体の持ち込みまでチェックされるほどに警備体制が強化されたのは想定外の出来事だったけれど、係員の目の前でひと口飲んで見せさえすればそのまま持って入れると言うのなら問題はない。
 人間であれば口に含むことなど出来ないような劇薬だけれど、ヒトではないこの身にとってはたやすいことだ。毒物の摂取で生命を落とすこともないし、妙な味のものを口に入れたからと言ってそれを吐き出してしまうようなこともない。
 持ち込んだ液体を係員に飲ませなければならないというのであればまた別の方法を考える必要があっただろうが。

「ボクは全部アタマに入ってるから、マップは持って行っていい。ボクは時計回りにポイントを巡るから、おマエは反時計回り。打ち合わせた通りだ。くれぐれも、途中でパレードとかショーとかキャラクターのグリーティングとかに気をとられるんじゃないぞ」
「シンヨーないなぁ、わかってるって! んー、でも、せめてあの浮かれたデザインのカチューシャぐらいは買って着けててもいいよね?」
「いいワケないだろ? って言うかそう訊いていいって言うとおマエは本当に思ってるのか?」
「だよね。はぁい、ちゃんとおシゴトしまーす」
posted by 樋川春樹 at 01:41| Comment(0) | はる | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

『過敏』

 チケットブースを通り過ぎてから入場までにやたらと時間がかかったのは、エントランスゲートの前で所持品チェックが行われていたからだった。
 魔法と冒険の国、みたいなメルヘンなフレーズに惹かれてやって来たお客達を束の間であっても現実に引き戻してしまうような、物々しい光景。
 もちろん、チェックに当たっている係員は必要以上に威圧的にならないよう細心の注意を払ったファンタジーな制服姿、いかにも爽やかな笑顔を満面に絶やさず浮かべて来場者に余計なプレッシャーを与えないよう万全の心配りがなされていたけれども。

「えぇー、カバンの中を見せるだけじゃなくて、ペットボトルのジュースは飲んで見せなきゃいけないの? それってちょっとゲストを疑り過ぎなんじゃないの?」

 同行者がわざと大きな声で係員に不平をぶつけている。対応している係員は誠に申し訳ございませんみたいな表情でしきりと頭を下げているけれど、だからと言ってチェックの手を緩めてくれる心づもりはなさそうだ。同行者がカバンに入れて持ち込んだ炭酸飲料のペットボトルを白いクロスで覆われた長机の上に置いて、ひと口飲んでからカバンにしまうように促している。
 ボクのカバンの中からもスポーツ飲料のボトルが取り出されて、同じ机の上に載せられていた。

「仕方ないだろ、最近はどこも色々と物騒なんだから。過敏になって当然だ。こないだ空港でも危険物持ち込み未遂の騒ぎがあったし、こういうチェックが厳しくなってるのはこの人達のせいじゃない。くだらない文句言ってないで早く飲みなよ」

 中身が半分入ったペットボトルを取り上げて、当たり前の動作でキャップを外してあおってみせる。
 同行者も、そーだよね、ごめんね、と係員ににっこり笑いかけてちょっと頭を下げてから、ボクと同じようにする。
posted by 樋川春樹 at 01:39| Comment(0) | はる | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年11月21日

『コンディション』

 左の眼が。
 見えにくい。

 少しばかりダメージを喰らい過ぎてしまったのだろうか。
 そう言えばいつもよりも血を流してしまっている気がする。
 早くカタをつけてしまいたくて、ほんの少しだけ焦っていたかもしれない。
 かわせるものをかわさず、防げるものを防がなかった。

 良くない傾向だ。
 とても良くない傾向だ。

 自分達はいつだって最良のコンディションでいなくてはならない。
 いついかなるときでも全力で『マスター』の力となれるように。
 自分自身を最上最高の状態に保っていなくてはならない。

 こんなところでこんなときに、こんなくだらない傷を負ったりしていてはいけないのだ。

 傷口はすぐに修復されるし、失った血液はすぐに体内で生成されて補充される。
 視覚の不調も数分以内には回復するだろう。
 瓦礫に腰をおろしてじっとしていればわずかでも治りが早くなるだろうか。
 見渡す範囲内、自分の他に動くものは何もない。
 かつて動いていたもの達は自分が全て叩き壊してしまったから。

 左の眼が元に戻ったら、水が使えるところまで移動して、血みどろになっているに違いない顔と手を洗おう。
 どこかで新しい衣類は手に入るだろうか。出来れば鏡に代わるものもあればいい。
 帰る前にちゃんと身なりを整えたい。
 傷ついたまま、乾いた血をこびりつかせたままで戻ると、『マスター』を動揺させてしまうから。
posted by 樋川春樹 at 23:05| Comment(0) | はる | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

『やれやれ』

 ケンカするほど仲が良い、とはよく言う、けれど。
 やっぱりそれにも限度があって、こうも四六時中ケンカばっかりしているのは、ただ単に本当に仲が悪いだけなのではないだろうか、と思いたくもなる。

 ふたりはよく似た性格をしていると言われる。
 見分けがつかないぐらいにそっくりだと、彼らのことをよく知らない他者から言われることもある。
 出会ったはじめの頃は自分もそう思っていた。
 一緒に長い時間を過ごして来た今では、当たり前だけれど彼らが全然違う人格の持ち主であると、ちゃんとわかるようになった。

 ひとりは涙もろいけれど芯が強くて。
 ひとりはわがままだけれどいつも怯えている。

 人間ではない彼らに何故性格の違いがあるのか−何故彼らが人間のように異なる性格を持つのか−いつかざっとだけれど説明されたことがある。
 「多様性は可能性」なのだと。
 まったく同じものをプログラムしてまったく同じ反応を返すようにしてしまうと、不測の事態に対処しきれない。最悪、なす術なく全滅してしまう危険すらある。
 異なる思考は対立や困惑を生むけれど、そのことが違ったアプローチや互いをフォローする働きを生んで思わぬピンチにも対処出来る確率が飛躍的に高まる。
 自分達が様々な『性格』を持つのは出来るだけ忠実に人間を模しているからでもあるけれど、と彼は笑って付け足した。

 ケンカするほど仲が良い、きっとあんな風に、と向かってケンカ出来る相手がいることは、幸せなのだろう。当人達がおそらくはそう思っていないとしても、自分の考えをぶつけあえる相手がいるというのは良いことだ。たとえそのきっかけが子どもじみたつまらないことであったとしても、口論に留まらず取っ組み合いを始めてしまったとしても、それを眺める自分の口から「やれやれ」という台詞の代わりに思わずため息が漏れたとしても───きっと、それはとても良いことなのだ。
posted by 樋川春樹 at 23:05| Comment(0) | はる | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

『美白』

 朝目が覚めたとき、窓の外は白銀の世界だった。
 部屋の中は戸外と変わらないんじゃないかと思えるぐらいに冷え切ってしまっていて、温もった布団の中から出るのには多大な意志の力を必要とした。

 それからほんの数時間後。
 昼過ぎの今は、灼熱の太陽の下にいる。
 目玉焼きどころかステーキが焼けそうなくらいに熱されたアスファルトの上。
 日陰に逃げ込むことさえままならない雑踏の中を、意識を朦朧とさせながら人の波にただ流されるようにして、とにかく歩き続けている。

 珍しくも異常でもない、いつものことだ。
 自分達は常に様々な場所、様々な時間を移動し続けている。
 ひとつところに留まるときもあるけれど、それもそんなに長い間のことではない。

 日に幾度もスコールが降るような南国の街から、分厚い毛皮で出来た服をまとって雪と氷で出来た家に住まう人々の暮らす北国の集落へ。
 あらゆる業種の店が集う巨大なショッピングモールを朝から晩まで歩き回る日もあれば、数十キロ四方に他の人間が存在しないようなジャングルのど真ん中で野宿を強いられる日もある。

 毎日環境が大幅に変わるこの暮らしは、普通の人間にとっては強いストレスになったり、するのだろうか。
 こういう生活が日常になってしまった身には、いわゆる『普通』がどうだったのか、もうよく思い出せない。
 普通に生きて普通に暮らし、普通に老いて普通に死んでゆく、普通の人々がこの状況をどう感じるのか。
 他者の意見を尋ねたいところだけれど、隣りで「こんなに容赦ない直射日光の下にいつまでも立ってたんじゃキミのせっかくの美白が損なわれてしまう」という方向で自分のことを心配している同行者に問うてみても、望むような答えは得られないだろう。

 彼はひとではないのだから。

 そうして、自分もゆっくりとひとではなくなりつつあるのだ。
posted by 樋川春樹 at 23:04| Comment(0) | はる | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年11月14日

『トランシーバー』

「スマホって便利だよね。デフォルトで入ってる電話の機能以外にも、通話用のアプリがたくさんあるから、それを入れれば電話しなくても会話が出来るんだよ。無料通話とか」
「無料なのは確かに便利だけど、きみ達が使ってるのって通話用って言うよりはスマホをトランシーバーにするアプリだよね? わざわざそういうのにしてるのは、一対多で音声を送れるのを評価してるとかそういう関係?」
「まあそれも確かにあるけど、主な理由は別にある。トランシーバーは同時に双方向には音声を送れない。一人が話し終わって回線を開けるまで、聞いてる側は聞いてることしか出来ない。そこが重要なんだ」
「どういう風に重要なの?」
「一人が完全に話し終わるまでは待つことしか出来ない……つまり、他人の発言に割り込んだり出来ないから、収拾のつかない口論になりにくいんだよ。相手の台詞にカッとなってもちょっとだけ間を置けるって言うか」
「なるほど。きみのところはただでさえ口喧嘩になりやすいメンツだもんねえ」
「ケンカになりやすい代わりに忘れるのもすごく早いから、御しやすいと言えば御しやすいんだけどね」
posted by 樋川春樹 at 18:37| Comment(0) | はる | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

『はんなり』

「さっきのおばあさん、なんだかすごく褒めていたよ」

 声をかけると、すこし先を歩いていた『自分と同じ顔』が振り向いた。

「『はんなりしたええおなごはんどすなぁ』って」

 立ち止まったふたごの姉が、無表情ながらも怪訝そうに首を傾げる。
 たっぷりと腰まで伸びた艶やかな黒髪が揺れる。

「意味がよくわからない」
「おれもよくわかんないけど、でもなんだか嬉しそうに笑ってたから、きっと褒めてたんだよ」

 白い頬に細い指を触れさせて、姉はほんのわずかに考え込む素振りを見せる。
 それも十秒には届かない数秒の間のこと。

「褒められるようなことはしなかったと思う」
「おれもそう思う。でも、褒められたんだからいいじゃないか」

 こちらの言葉を否定も肯定もせずに、姉はまた進行方向に向き直りすたすたと歩き出した。

 つくりものめいて白くきめの細かい肌に、墨を流したような濃い黒髪。
 深い夜の静けさをひとのかたちにしたような姉の容姿と立ち居振る舞いを、あのおばあさんは素直な気持ちで賞賛してくれたのだと思う。
 生まれたときからずっとかたわらにいる『もうひとりの自分』のようなふたごの姉を褒められたのは、おれにとっても嬉しいことだ。
 他の人からプラスの感情を向けてもらえるのは、ありがたいことだと思う。

「ここはいいひとが多いよね。ちょっとわからない言い回しも多いけど、みんなおれ達に親切にしてくれる。それに、景色も素敵だね。良い雰囲気の古い建物がちゃんとたくさん残ってるし、自然も多い。いい場所だよね。来て良かった」

 歩きながら話し続けるおれを、姉はいちいち振り向いて見たりはしないけれど、それはいつものこと。
 さっき足を止めてこっちを向いたのは、自分が褒められていたということにびっくりしたからだ。
 無表情で口数の少ない姉だけれど、おれにはその反応の意味はちゃんとわかる。
 ずっと一緒にいるのだから。

「それにしても、『はんなり』ってどういう意味なのかなぁ。辞書で調べてみようか。今」
「必要ない」
「自分がどんな風に見られたのか、興味ないの?」
「興味ない。それ以前に、社交辞令」
「そうかなぁ。確かに、ここのひと達って、本心を隠す傾向があるみたいだけどさ」

 他愛ないことを喋りながら、入り組んだ路地を何本も通り抜けてゆく。 
posted by 樋川春樹 at 17:58| Comment(0) | はる | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

『錯視』

「たとえばこれが世間的に最も有名な例」

 ちびた白墨を手に取ると、彼は古びた黒板の隅の方に迷いのない手つきで直線を走らせる。

「端に矢印に似たかたちを描くと、同じ長さの2本の直線が長く見えたり短く見えたりするもの」

 あるいは、と付け足して、彼は別の隅に今度は円を並べて描く。

「円を囲む円の大きさを変えると、片方の円は大きく、片方の円は小さく見える」

 淡々とした口調で説明しながら、彼はそんな調子で大きな黒板いっぱいを錯視の例となる図形で埋め尽くしてゆく。
 直線も正円もフリーハンドで、複雑な幾何学模様も寸瞬の惑いもなく。

 まっすぐな線が折れ曲がって見えるもの。
 本来は存在しない図形が浮き上がって見えるもの。
 つながっているはずの線がずれて見えるもの。
 同じ角度のものが違って見えるもの。

 ちょっと目と脳がおかしくなってしまいそうな図形で黒板が埋まり、チョークが完全に使えない短さまですり減ってしまってようやく、彼はこちらへと向き直る。

「つまりこれほどまでに、人間の目は騙されやすい。脳が処理速度を上げるために自動で補正をかけるせいとも言われているけれど、大半の錯視は原因が判明していない。生身の視覚や知覚はかなり信頼度の低いものなんだ。でも、ボクらは違う」

 そこでようやく、彼は本題に入る。

「ボクらは人間を模して人間と同じようにつくられているけれど、本質的には人間ではなくそもそも生き物ですらない。ボクらの目はここにあるような図形の錯覚にはまったく惑わされない。ボクらが人間の姿をしているのは人間の不完全な能力をコピーするためじゃなく、『マスター』、キミと行動を共にしやすくするため、それがキミの身を守るのに都合が良い形状だから。つまりボクらは、このかたちでなければならない存在というものでもない。それをキミが望むなら、そしてボクらがキミにとって利益になると判断出来たなら、ボクらはどんな姿にでもなるし、そのために今の容姿に執着したりはしない。ボクらはただキミのためだけに存在するまやかしの生命。ボクらの存在意義はただひとつ、『マスター』、キミの役に立つことだけだ」

 淀みのない口調で流れる理知的な声を聞きながら、白墨で描かれた不可思議な図形達を眺めている。
 単体ならばどうということのない図形に、ほんのわずか描き足すだけでまったく違った意味を持たせる、錯視という構造。
 現実世界では誰からも必要とされず愛されもしなかった私が、彼ら『狩人』を得ることで『マスター』という意味のある存在となるように。
 それは、本当は何もないその場所に何かの間違いで浮かび上がる───きっとただの錯覚でしかないのだ。
posted by 樋川春樹 at 17:21| Comment(0) | はる | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年11月07日

『ナチュラル』

 がらんとした空間に、いやに白い光が満ちていた。

 南向きの大きな窓から降り注ぐように陽光が入るその家を、標準的に幸福な家庭の象徴のようにずっと思っていたけれど、その認識はきっと誤りだったのだろう。

 その部屋は偽物じみた明るさに彩られていて、いつもどんなときも笑顔でい続けることを暗黙のうちに住人に強いていた。

 木目を活かしてデザインされたテーブルのなめらかな表面に、一点の陰りもない太陽の光がさんさんと降り注ぐ。

 日に三度の食事のときには、真っ白い食器と銀色のカトラリーが綺麗に並べられた。
 食卓の中央には瑞々しい花が控え目に飾られていた。

 わざとらしいくらいに理想的で、完璧な舞台装置のようなその情景を、表現する単語は「空疎」だったのだ。
posted by 樋川春樹 at 23:00| Comment(0) | はる | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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