2013年06月05日

"線路"

先が見えないものだ
前も後ろもない
どこからかここに連れられ
どこかへまた運ばれていく

始点も終点もあるはずなのに
その限りがわからないところが
線路のいいところ

まるで自分みたい
どこから来たのかは忘れた
どこへ行くのかはわからない
ただこの瞬間だけは
自分は存在していると感じる

だから僕は終点の駅は嫌い
線路がぶっつりと切られて
コンクリートの壁が
暗く、高く、そびえているのは
自分まで断ち切られそうで落ち着かない

過去にも未来にも目をむけず
かと言って
全部なくなってしまうのは惜しくて

とても曖昧な途中の線路がいい
そこに立って
始点や終点に歩き出そうともせずに
ただ見えない限りを
見るフリをしているのが一番かっこいい
posted by 華涼紗乃 at 17:21| Comment(0) | はな | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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