2013年04月10日

『どっちみち』

 良い人間であろうとしていた

 誰に対しても親切でいつも笑顔だったわけじゃないけれど

 少なくとも悪い人間になることだけは避けたいと

 まわりの人達を傷つけないように

 弱い人達に優しく出来るように

 みずからの良心に恥じないように

 一生懸命自分のふるまいを制御してきたつもりだった

 きっとそうやっていっときの油断もなく
 コントロールし続けなければ良い人間たり得ない自分自身が

 最初からどうしようもなく答えを示していた

 自分のつくり出した規律
 わかりやすいそのルールにただ盲目的に沿っていただけ
 何故、何のためにそれをするのか
 本当のところは結局、わかっていなかった

 傷つけたくなかったけれど
 同じくらい、傷つきたくもなかった

 身を守りたかっただけで
 その一心で

 どっちみちこんな結末に辿り着いてしまうのだと知っていれば
 あんなに苦しんでいなくて済んだのに

 自分をおさえつけて、否定し続けて
 陰鬱な日々を送る必要もなかったのに
posted by 樋川春樹 at 23:46| Comment(0) | はる | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。