2013年02月13日

"抜け道"

この世界に来たのは
結果的に正解だったと思う

来た時は
後悔し、悔しがり、懐かしんだものだが
それももう随分昔のことだ

奴隷として売られた僕は
今は奴隷を使う立場にある
料理人の元締め
奴隷の売買など
いろいろ手を広げている

何故この仕事をしたのかというと
楽しくて仕方ないからだ
世界の色が希望が絶望に変わる様が
顔色、態度、声色、しぐさ
すべてが僕にとって甘露である

僕が奴隷から這い上がれたのは
"抜け道"のおかげ
奴隷牢にはぱっと見はわからない
からくりが仕込んである
それを見つけて開けたものだけが
誰にも悟られずに外に出られる仕組み

現実の世界に染まっていたやつは
抜け出そうと考えもしない
または考えても長続きしない

だから奴隷は奴隷のままで終わることが多い
僕みたいなのは本当に稀なのだ

これからもこの世界でやっていく
現実よりもはるかに
手ごたえがあるここで

今日も酒が美味く飲めそうだ
posted by 華涼紗乃 at 19:51| Comment(0) | はな | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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