2011年10月02日

忘れ物

今日もすごく楽しかった

一緒にいる時間がいつまでも続けばいいのに、って思うけど

もうとっぷり日が暮れて
すっかり夜の時間

おうちの前まで車で送ってもらって

ギアを『P』に入れて
サイドブレーキを引き上げる彼

私の方を向いて「着いたよ」と
素っ気ない言葉

そのままバイバイしちゃうのがさみしいから
彼をジッと見つめる

「なに?」
バイバイするのをなんとも思ってなさそうな彼

「…なんでもないもん」
ちょっと悲しくなって車を降りようとすると

腕を掴まれて引き戻される

「忘れ物だよ」
そういって、優しくキスをして

驚く私の顔を見て
いたずらっぽくニヤリと笑う

「私も、忘れ物」

悔しいから今度は私の方から
彼の唇を奪う

「…俺も、まだ忘れ物」

彼が顔を寄せるからまた目を閉じて
こんなんじゃいつまでもバイバイできない、けど嬉しい

ゆっくりキスを交わしたあとに目を開けると

彼がリングの入った小箱を持っていて

「いつも一人で置いて帰るの嫌だから、持って帰っていい?」

忘れ物って私のことだったのね

返事の代わりにもう一度
彼のものになった唇を重ねた

posted by 葉瀬尋 at 22:47| Comment(0) | ひろ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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