2011年08月28日

墓地

夜になると
そこにはポウッと明かりが見えた

虫たちが存在を声高に示し
風が木々を揺らす

鬱蒼とした木立に遮られ
月明かりはわずかに届くばかり

幼いものは不安がり
おとなの手をぎゅっと握る

ふんわりと頭を撫でられ
頭に乗せられた手の大きさ
見上げた肩の頼もしさに
ようやく少しだけ安堵する

そしてそれを永遠に繰り返す

幼くして命を落とした者
天寿を全うした者

この世を去った者たちが
夜な夜な身を寄せ合い
集う場所

現世への未練や
遺してきた者たちへの思いを
毎夜語り合う

ここはそんな場所

現世の者からはそこに
ゆらゆらとした儚い明かりを見る
posted by 葉瀬尋 at 23:10| Comment(0) | ひろ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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