2011年07月31日

"病院"

僕は決心した
本格的に人間に憑依することが出来るか試してみようと思う

他の仲間たちは
可哀想だと思うけど、彼女が選んだ道だからという
それは確かにそのとおり
僕たちはこの世のものではなく
何も手助けは出来ないと何度も言った

だけど自分のことは自分で出来ると彼女は言い
そして本当にそうしてきた

だけど…
熱でうなされているのをみると心が痛む
怪我をしているのをみると心がきしむ

病院に連れて行ってあげることは難しくても
コンビニに簡単な治療道具やスポーツドリンクを
買いに行くだけでも彼女の助けになる

それにはやっぱり生身の人間の体がいる
ちょっとだけ貸してもらうだけ迷惑はかけない

そう思い出してから通ったのは病院だった
僕たちに近い人のほうが入門としていいかもしれない

夜だと見つかるかもしれないから
昼のうちに病室に滑り込み
念じてみたり、寝ている体に重なってみたりする

まだ憑依できたことはないけれど
思えば願いはかなうというなら
「思い」が具現化した僕らなら簡単なはずだ

いつかかならず彼女の助けになる
posted by 華涼紗乃 at 12:08| Comment(0) | はな | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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