2011年06月26日

『続き』

 願ったつもりはなかった
 叶うと思ったことなどなかったもの
 それでも祈りのかたちに組み合わされていた手が
 望んでも得られぬものを求めたのだと自分に思い知らせてくれる

 遥かな遠くまで来てしまったから
 もう引き返せない場所にいる
 この足が踏みしめるのはとても不安定なもので
 自分にどんな嘘をついてみても結局誤魔化せないほどに脆いと知っている
 
 けれど今さら迷ったりはしない
 逃げたりもしない
 何故なら自分はいま
 『最善』を積み重ねてここにいるから
 そのときそのときで掴み取れた一番よいものを
 自分が最も大事だと思ったものを
 確かに積み上げてここにいるから

 だから届かぬ願いに挑んだことを悔いないし

 果たせぬ想いを抱いた自分を誇りにさえ思う

 指をほどいて
 両の足で毅然と立って
 真正面に向き直るとき
 目の前にひらけるのは

 誰も知らない物語の続きだ
 ここからまた新たに始まるのだ
posted by 樋川春樹 at 01:30| Comment(0) | はる | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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