2011年04月24日

『財産』

 墓場までは持って行けないとわかっていても
 富める者はもっと多くを持ちたがる
 いくら道徳を説かれても無駄なこと
 だって「死ぬまでは生きている」のだから

 いずれ失われてしまう単なる物質を
 財宝と呼んで有り難がるのは滑稽なことだ
 場所や時代によって価値が大きく異なるものを
 いまその場でだけ貴重で大事なものと錯覚して
 挙句騙し合い奪い合い
 そのために人生さえも破滅させてゆくのだ
 じつに気の毒なことに

 その他に生を保証してくれるものなどないのだから
 執着するのは仕方がないのだろう
 無いことも足りないことも
 それだけで人間の考えを歪めるのだろう
posted by 樋川春樹 at 19:19| Comment(0) | はる | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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