2011年04月24日

『孤独』

 全てを喰らい尽くすために創られた『竜』は
 孤独をしらない

 たまごから孵って
 目に入る何もかもを食べる
 差別も区別もなく
 『竜』は全部を呑み込む

 いつか自分以外のあらゆるものが
 時間も空間も含めた何もかもが
 『世界』という認識すらも消えた『世界』から
 かけらも残さず消え去ってしまうまで

 『竜』は孤独をしらない
 目の前からパンがなくなってしまったことで
 「ひとりになってしまった」と感じる人間がいないように
 けれど『竜』は飢えもしらない
 たまごが割れるということは
 食べるものが存分にまわりにあふれているということだから

 孤独もしらず
 飢えもしらず
 だから『竜』は
 愛もしらない
 満足もしらない
posted by 樋川春樹 at 18:07| Comment(0) | はる | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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