2011年02月20日

"いつからか"

深夜に帰宅しても
妻はいつも起きて待っていてくれる

寝ててくれて良いと言うが
悪い電話で起こされたくないと言う

妻もかつては同じ仕事をしていた
今は引退したとはいえ
玄関の脇の物入れには
今でも現役のときの道具が一式
いつでも使える状態でしまってあることも知っている

俺に何かあったら
助けに来るつもりなのだ

いろんな意味でぎりぎりな仕事だ
自分が生き続けるべきか常に試される
それが中毒になって今でも普通にはなれない

相棒もそのクチだ
くるくる変える表情
すばやい身のこなし
若い娘と侮ったら
とんでもない目に遭う

今日も愛人さんは良い仕事をしてくれたのかしら?
問題ない、ただ、はしゃぎすぎるのがちょっとな
まあ、デートがそんなに楽しかったのかしら?

俺が苦笑を返すとうふふと楽しそうに妻が笑う

いつからか妻は相棒を愛人と呼ぶようになった
あなたの相棒という立場を奪ったのだから
当然なんだそうだ

妻は笑みを浮かべて
俺に近づいてゆっくりと抱き締める

お帰りなさい
ただいま
posted by 華涼紗乃 at 10:13| Comment(0) | はな | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。