2006年05月14日

イルミネーション

大好きな人と手を繋いで見上げる夜空には
たくさんの星が瞬いている

時折、目くばせを交わしあったり
繋いでいる手に少しだけ力を込めてみたりする
じゃれあうような、くすぐったいような
そんな最高にロマンチックな瞬間にも

いま見上げているこの空に繋がる
ここではないどこかの遠い空の上には
青白い軌跡を描いて夜空を切り裂くミサイル

瞬いているのは星の輝きなんかじゃなくて
ひとがひとを殺すための光と熱の固まりが
夜空を残酷なまでに明るく彩っている

ひとつの光が瞬くたびに
どれだけ多くのひとたちがいなくなってしまうのだろう
そんな恐ろしいものを
どれだけたくさん夜空に放てば
号令をかけているひとたちは満足するのだろう

ここではないどこか遠くの空の上で
ちかちかと瞬く恐ろしい光
生まれては消えていくたくさんの命

今ここでこうして、何気なく、当り前のように
大好きな人の手の温もりを感じていられること
そのことが、どれだけ脆くて儚い瞬間で
どれだけ貴重で大切な瞬間だろう

そんなことに思いを馳せて見上げる夜空

ぶるりと身震いをした私の肩を
あなたはそっと、優しく抱き寄せてくれた
posted by 葉瀬尋 at 23:26| Comment(0) | げすと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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