2013年05月29日

【指令】第30週:華涼→樋川

++++


ごきげんよう、樋川嬢

さて、今回の任務の内容を伝える。
以下の三つのタイトルについて文章作品を完成させて欲しい。

『改札』
『およそ』
『スキンケア』

・期限は2013年6月5日23時59分までとする。
・任務完了後、「@utanarahi」まで必ず報告をすること。

なお、次回の指令は2013年6月3日0時より、期限までに発表する。

では、任務の成功を心より祈る。


++++
posted by 華涼紗乃 at 18:27| Comment(0) | 指令書。 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

"ハンター"

ものすごくドキドキしている
これから何が繰り広げられるのか
今までのイベントも見てきたし参加もしてきた
だから流れやだいたいの予測はついているけど

それでも
がけっぷちに追いつめられているような
そのくせものすごく楽しみなような
心の中がぐちゃぐちゃだ

今日からネット上で行われるイベントは
簡単に言うと「人探し」だ
一枚の顔写真を公開し
どこの誰でどんな人物か探し出すゲーム

ネット以外のツールを使わず情報のみで
どこまで絞り込んでいけるか競う
今回の対象者が「僕」だ

対象者は嘘も真実もごちゃ混ぜになって
様々な情報をネット上で拡散されることになる
それがリアルまで普及するのは時間の問題だ

一歩間違えば人生が転落することもありうる
そのため巨額の報酬が支払われる
ハイリスク・ハイリターンの商売だ

今から世界中のハンターたちが
僕を獲ろうとネットの海を渡ってくる
大騒ぎになるこの世界で
自分の世界がどんなふうに狂っていくのか
ものすごく楽しみだ

posted by 華涼紗乃 at 18:26| Comment(0) | はな | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

"原作"

ひどい改悪だ
誰がこんな風にしてしまったの
私の選択は間違ってなかったはずなのに

今ごろ私はバリバリ働いていたはず
恋愛や結婚に目もくれず
同期の男性と肩を並べ
プレゼンテーションや会議を慎重に進め
手ごたえの感じる瞬間を求めて
契約をいくつも成立させている
そんな女性になってるはずだったのに

何で日がな一日会社の片隅で
薄暗い倉庫とデスクの往復のみが仕事

こんなの原作とキャラしかあってない
ひどい改悪じゃないの!

こうなったらもう一度
書き直すしかない
原作を一から
今度こそ改悪されないように
一分の隙も与えない

一瞬も気を抜かない
動かなくちゃ何も変わらないのは
痛いほどわかったから
posted by 華涼紗乃 at 18:25| Comment(0) | はな | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

"買い取り"

A4版厚さ3cmの冊子を渡された
一週間の間にこれを熟読され
ご納得された上でもう一度お越しください

覚悟を決めてきたのに
何だか拍子抜けした気分だ
そんなのはどうでもいいから
早く買い取ってくれといいたかったが
それを許してくれそうにない雰囲気だった

私が売ろうとしたのは感情
負の感情だ
ムカつく、イライラするなどと
いう感情に振り回されて
人生が全然うまくいってない
それを感じなくなれば
きっともっと落ち着いた気持ちで
生きられるに違いないと思ったのに

世間的には認められていない
感情を売り買いするなんて
でも実際これを試した人はいて
人生ゆったり過ごせるという話も聞いた

賭けてみようと思った
私だって人並みに幸せくらい欲しい

店からの帰り道
やたら重い冊子を抱えて家に帰る

ぺらぺらとめくってみると
そこここに衝撃的な写真、言葉の数々
いつのまにか正座して
冊子を読みふけっていた

感じるというのは警告なのだと
守るためにあるものを失うことは
本当に覚悟がいるものと知った

よく…よくかんがえなくてはいけない
捨てることにも未練はまだある
一週間、それだけあれば考えられる
時間が必要な意味がようやくわかった
posted by 華涼紗乃 at 18:24| Comment(0) | はな | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

【指令】第30週:樋川→華涼

++++


ごきげんよう、華涼嬢

さて、今回の任務の内容を伝える。
以下の三つのタイトルについて文章作品を完成させて欲しい。

『歓迎』
『新陳代謝』
『線路』


・期限は2013年6月5日23時59分までとする。
・任務完了後、「@utanarahi」まで必ず報告をすること。

なお、次回の指令は2013年6月3日0時より、期限までに発表する。

では、任務の成功を心より祈る。


++++
posted by 樋川春樹 at 01:02| Comment(0) | 指令書。 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

『カスタム』

 「きみがもどってきてくれてほんとうにうれしい」と
 屈託なく笑ってみせる彼らのしたことが
 間違いだったのか正しかったのか
 決してしてはならないことだったのかしなければならないことだったのか

 結局わからないしもうわからなくてもいいと思っている

 乞われるままひとであることを捨てた自分は世界を描きかえる絵筆をとった
 間抜けなミスで脱落してしまった自分を取り戻してくれた彼らのために
 ───ただ、彼らのために

 世界が認識するすべての色彩を宿した絵筆は『神』にも『英雄』にもない力
 八つの色にカスタムされた『狩人』達は
 自らの腕が千切れ脚がもげようとも少女を守り全力で『木偶』を壊し続ける

 役割は単純にして明快なのだから
 どんなエゴもどんな過ちもすっかり棚上げにしよう
posted by 樋川春樹 at 00:53| Comment(0) | はる | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

『くまなく』

 その少女は、なりそこないの『木偶』
 絶望に身をゆだねることも出来ず
 なのに希望に向かってあがくことも出来ず
 『一度は喪った』彼女に病的に執着する
 まやかしの生命達に求められるまま
 『枠』の外に踏み出したナニモノでもない少女

 何十年、何百年、もしかしたらそれこそ何千年も前のこと
 たったひとつの致命的なミスにより『狩人』達は彼女を喪った
 『マスター』をあらゆる危難から守り従順に仕えることこそが唯一の存在意義であったのに
 彼らは絶対になくしてはならないものを奪われてしまい

 ───ありえないほどの狂気に囚われた彼らは
 『枠』を捻じ曲げ
 いびつな時間の中から
 彼女を
 大切な彼女を取り戻した

 少女の記憶は著しく混乱している
 表情にも言葉にも出さないようにしているけれど
 少女の頭の中には完全に異なった複数の記憶がある

 誰からも愛されず一人無力に朽ち果てて虚ろに呑まれ『木偶』と成り果てた自分
 あるいは一瞬の油断から屠るべき『木偶』に喉を喰い破られ無残に絶命した自分

 もう死んだ、のに、今も生きている、死なずに続いている人生の記憶もある

 そのどれが本当の自分の本来の記憶なのか
 少女にはもうわからない

 等価値に存在する複数の記憶は絶対的に矛盾を孕むはずなのに
 何度何度何度反復して考察してみても、くまなく整合性がとれているのだ
 今こうして生きている自分の中にもう死んでしまった自分の記憶がある
 死んでしまった自分がそれよりも後の時間を生きている自分のことを考えている
posted by 樋川春樹 at 00:53| Comment(0) | はる | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

『造語』

 遥か昔、最初の『神』は誰だったのか
 彼もしくは彼女に、初めて呼びかけたのは誰だったのか
 『神』を『神』と名づけたのは誰だったのか

 そのものをそのものと定義し
 新しくつくりだされた言葉でそのものを呼ぶとき
 そのものは世界から切り分けられそのものとして姿をあらわす

 ひとは新しい言葉をうみだすことで
 概念を無限に分断し
 あらゆるものを『枠』の中に見い出せる

 『神』に『神』という名称を与えたのは誰だったのか
 『英雄』を
 『竜』を
 最初に呼んだのは誰だったのか
posted by 樋川春樹 at 00:52| Comment(0) | はる | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年05月22日

【指令】第29週:樋川→華涼

++++


ごきげんよう、華涼嬢

さて、今回の任務の内容を伝える。
以下の三つのタイトルについて文章作品を完成させて欲しい。

『買い取り』
『原作』
『ハンター』


・期限は2013年5月29日23時59分までとする。
・任務完了後、「@utanarahi」まで必ず報告をすること。

なお、次回の指令は2013年5月27日0時より、期限までに発表する。

では、任務の成功を心より祈る。


++++
posted by 樋川春樹 at 21:59| Comment(0) | 指令書。 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

『オアシス』

 ボクは放って置いても大丈夫だから、と言葉を続けかけて、そのとき唐突にその子どもがボクのそばから離れようとしない理由に思い当たる。気づいてみれば単純なことだ、ボクのそばを離れたところで彼女にはもうどこにも行くあてがないのだ。彼女と会ったときそばに転がっていた血まみれの死体は、きっと家族だったのだ。父親だったのか母親だったのか、人体としての形状を留めていなかったからそれがどっちだったのかはわからないけれど。悲惨なまでに真っ赤な物体、ただのモノに成り下がったその隣りに、それでもその子はそこから立ち去ろうとせずにうずくまって寄り添っていた。
 無防備で無力な彼女がボクに見つけられるまで生き残っていたのは、ただ単に本当に運が良かったからに過ぎない。実際、ボクと目が合った次の瞬間には彼女を別の方向から発見した兵士が襲いかかってきて、兵士は何故か(多分もうおかしくなっていたのだろう)実際の脅威であるボクではなく小さくて弱々しい彼女に武器を向けて、ボクが彼女を助けたのだって完全に気まぐれに過ぎなかったワケだから。
 ボクが立ち上がろうとすると、彼女は縋るような目でボクを見上げて、それでもボクの服の裾を掴んだり行かないでほしいと口に出して言ったりはしなかった。そんなところも『マスター』にそっくりだと思ったけれど、でもやっぱりその子どもとあのひととは決定的に異なっているのだし、やっぱりボクには彼女を助ける義理はない。
 どこか絶対に安全で安心なオアシスのような場所があったなら、もしかしたらその子をそこへ連れて行ったりしただろうか? 頭の片隅でちらりと想像してみたけれど、結局そんな場所は何処にもありはしないのだ。そんな場所が何処にもないから、オアシスの存在しない砂漠のような世界で、ボク達は『マスター』と共に長い間戦っているのだもの。
 キミは何処にも行く場所がないんだね、キミを守ってくれる人も、キミが身を隠せる場所も、キミにはもう何もないんだね? 静かな声で尋ねると、幼い彼女は幼いアタマで一生懸命にボクの言葉を理解して解釈して、それからこくんとひとつうなずいた。
 だったら、もうここでおしまいにするかい? キミはボクが助けてくれると思ってるのかもしれないけれど、本当のところボクはこの『枠』を───この世界を終わらせに来たんだよ。今ここでボクに殺されるか、一人残された後で誰か別の人間に殺されるか、これからすぐに訪れる『枠』が壊れるときに一緒に存在が消滅するか。キミに残された選択肢はそう多くない。ねえ、もうここで、おしまいにするかい? ボクならキミを、苦痛のない方法で眠らせてあげられるよ。
posted by 樋川春樹 at 21:58| Comment(0) | はる | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

『だんだん』

 そんなことをしていないで早く遠くに逃げなよ、ボクの言葉に、彼女はさらさらとした薄茶色の髪を震わせて頑なに首を振る。柔らかな蜂蜜色は『マスター』の持つ色にとてもよく似ていて、ボクはほんの一瞬だけ、幼い頃のあのひとが目の前にいるような錯覚をおぼえる。
 決然とした表情で下唇をきゅっと噛み締めて、何かとても大きな痛みに耐えるようにしている様子も『マスター』とそっくり同じだから、ボクはだんだん本当に幼稚園に通っている最中か小学校に上がったばかりの頃の『マスター』と一緒にいるような気持ちになってきて、ああ、今目の前にいるのがあのひとであるならばそれはたとえどんなことをしてでも、たとえばこの身が八つ裂きにされたり切り刻まれたり焼き尽くされたりしたとしても、自分のことは後回しにして彼女を守らなければならない、その肌にほんのちっぽけなかすり傷一つつかないように、なんて考えを頭の中でぐるぐると巡らせて。
 それから、違う、いま目の前にいる子どもはただ蜂蜜色の髪を持っているだけのまったくの別人で、だからこのボクが守ったり庇ったり気遣ったり優しくしたり親切にしたりする必要のないモノだ、と迷走しかけた思考を決着させる。
posted by 樋川春樹 at 21:56| Comment(0) | はる | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

『湿布』

 半分どころか三分の二以上も崩れかけた、持ち主が放棄して久しいその建築物の中で。
 その必要がない、とやめさせようとするボクの拒絶を無視して、彼女はボクの怪我の手当てをした。
 と言ってもその建物には医療用品など中身を床に散乱させた粗末な救急箱がひとつあるきりで元々満足のいくクオリティの医療行為は不可能だったし、そのうえ治療にあたる彼女にしたって出来ることは見るからに不器用極まりない手つきで、血が流れている場所に適当にガーゼを当てたり包帯をぐるぐると巻きつけたり、あるいはとりあえず色が変わっている箇所に湿布を貼りつけてみたりする程度。
 見たところ幼稚園に通っている最中か小学校に上がったばかりかという彼女の年齢を考えれば上出来の処置だと賞賛してあげるべきなんだろうか?
 しかしボクの身体についたそれらの傷はいずれも何の手当てもせずともすぐに塞がりやがては癒えて一つ残らず消え去ってしまうものなのだから、彼女の行為はそもそも無意味なものであって、ボクがわざわざ頭を下げなければならない要素なんか一つもないと思うのだ。
posted by 樋川春樹 at 21:55| Comment(0) | はる | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

【指令】第29週:華涼→樋川

++++


ごきげんよう、樋川嬢

さて、今回の任務の内容を伝える。
以下の三つのタイトルについて文章作品を完成させて欲しい。

『造語』
『くまなく』
『カスタム』

・期限は2013年5月29日23時59分までとする。
・任務完了後、「@utanarahi」まで必ず報告をすること。

なお、次回の指令は2013年5月27日0時より、期限までに発表する。

では、任務の成功を心より祈る。


++++
posted by 華涼紗乃 at 18:21| Comment(0) | 指令書。 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

"圧倒的"

諦めなければ
いつか何とかはなるもんなんだな

どんな不可能なことも
「諦めない」という原動力さえあれば
どんなに遠回りでも
どんなに高い壁でも
いつかはそこへたどり着けるんだな

だから「諦めない」ことこそが
何よりも一番難しい
モチベーションを保ち続けるためには
たくさんの誘惑に打ち勝たないと

どうせダメだと思うかもしれない
他の楽しいことに目が奪われるかもしれない

けれど
自分の生きる道はそれしかないと
心に何度も言い聞かせ
身体に何度もムチをうち
圧倒的な強さを持って自分を動かす

君を見ていてそう思ったよ
笑顔でいつも楽しげに語る内容に
救いは何一つなかったけども
君にとってはそれが
心から満足のいく結末だったんだね

手を合わせて祈る
安らかになんて眠れないだろうけど
せめてあの笑顔のままで
posted by 華涼紗乃 at 18:19| Comment(0) | はな | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

"非暴力"

ズシンと拳から腕に衝撃が走る
叩いているという感触
殴っているという実感
心地よすぎてクセになりそうだ

叩かれれば痛い
殴られれば悲しい

だから暴力をふるってはいけません
人にやられて嫌なことはしちゃいけない
想像力があるんだからわかるよね

でもこの心の奥底から沸き立つ
暗く、熱く、濃いよどみを
私はどうすればよいのだろう

人は自分と同じ常識を持っている
だから自分が叩かないかわりに
自分が殴られることはない
そんなふうにあぐらをかいていると
私みたいになってしまう

守る術を持つための暴力はまた別の話

あの瞬間に
ショックで心が凍りつくことがなければ
一矢でも報いれたのに

一瞬の絶好のチャンスに
暴力を振るうことをためらう心さえなければ
痛い目を見せてやれたのに

ダンッ、ダンッ、ダンッ…

今の相手はサンドバックだけど
いつか必ず
心の奥底に溜まったものを
全部ぶつけてやる

暴力はダメ
自分を守ることなら良いでしょう
posted by 華涼紗乃 at 18:19| Comment(0) | はな | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

"善悪"

善いことと悪いこと
教えてもらって人は大きくなるけれど

その簡単な教えは
いかに善を行うのが難しく
いかに悪を無くすのが不可能か
日に日に思い知る

全体的にふんわりとした共通認識はあるものの
言葉にするとあっという間に争いに発展する

我慢すること 
思いやること
譲り合うこと

考えれば考えるだけ深みにはまる
だからとりあえず逃げておく

とりあえず笑っておく

笑顔でいれば大丈夫
そして周りも笑顔なら大丈夫…よね?

posted by 華涼紗乃 at 18:18| Comment(0) | はな | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年05月15日

【指令】第28週:華涼→樋川

++++


ごきげんよう、樋川嬢

さて、今回の任務の内容を伝える。
以下の三つのタイトルについて文章作品を完成させて欲しい。

『湿布』
『だんだん』
『オアシス』

・期限は2013年5月22日23時59分までとする。
・任務完了後、「@utanarahi」まで必ず報告をすること。

なお、次回の指令は2013年5月20日0時より、期限までに発表する。

では、任務の成功を心より祈る。


++++
posted by 華涼紗乃 at 21:01| Comment(0) | 指令書。 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

"クロゼット"

クロゼットは物をしまうところ
洋服とか帽子とか小物とか

…そして鞄とか

クロゼットの奥にふたつのボストンバック
ひとつは茶色くて
ひとつは真っ黒で
デザインはどちらも
どこにでもある地味なもの


二人で住むときに決めたこと
クロゼットにしまったボストンバックは
絶対に開けないこと
もしお互いに何かあったら
中身を見ずに処分すること

開けちゃいけない鞄がある
知っちゃいけない真実がある
何もかも赤裸々になんて
それこそが嘘だ

誘惑は付きまとう
クロゼットを開けるたびに
自分のバックを開くたびに

中に何が入っているのだろう?
現金?死体?
人には言えない趣味のもの?

二人とも頭をひとつ振って
いつもその誘惑を追い出す
自分の鞄を開けられたら…
それを考えただけで背筋は凍る

出来るだけ見ないようにして…
ゆっくりと扉を閉める

パタン…
今日も秘密が守られた音がした


posted by 華涼紗乃 at 20:59| Comment(0) | はな | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

"バリアフリー"

海外に行くと
日本ってどう思われてるんだろう?とときどき考えるわ

日本では言語バリアフリーとか言って
標識とか案内板とか丁寧に
英語・中国語・韓国語でよく表示されてるじゃない?
高速道路のトイレとか
アウトレットモールとか
日本語表記がうずもれちゃって
ときどき探しちゃうこともある

だけど海外で日本語表記は本当に少なくて
たくさん日本から観光客が行ってるとこだって
数えるほどしかないのよね
書いてくれてればいいのに

日本って低く見られてるのかしら?!

彼女が横で憤慨しているけれど
僕にはその理由がとてもよくわかる
観光客がよく来るところで働いてるから
だからため息ついて教えてあげた

あのね、書いてあるのは見たらわかるだろ?
日本人は異国の人に話しかけられるのが嫌なんだよ
こっちがわからないのがダメなんだという気になる
またおろおろしてる時間ももったいない

書いてあれば話しかけられない
見れば全部わかるんだから
その分、相手もこちらもストレスフリー

海外ではどんどん聞いて!というところか
聞かれても平気で無視できるんだろうね

彼女はなるほど!と心底納得のいった顔をしてた

バリアフリーとか言ってるけど
結局はバリアなのねとつぶやいて
posted by 華涼紗乃 at 20:58| Comment(0) | はな | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

"メゾネット"

多分私はおかしいのだと思う
人嫌いのくせに寂しがりや
だから歪んだ同居生活を続けている

メゾネットタイプの部屋を借りる
2階は私のもの
1階に住んでくれる人を探す

好きだといってくれる人
利害が一致した人
いろいろいる
一応女性一人だから
人は良く見るようにしているけど

条件はふたつ
光熱費と家賃は折半
朝食を一緒にとってくれること
そのほかは自由にしていい

でも結局はみんな離れていく
好きだといってくれる人は物足りなくなって
利害が一致した人はわずらわしくなって

ある人が言った言葉が耳に残る

一緒にいるのと
同じ空間にいるのは違うんだよ

階段を降りて
がらんとした1階を見て思う
一人になるのは辛い
かと言っていつも一緒は疲れる

私はどうしたいんだろうなと
posted by 華涼紗乃 at 20:57| Comment(0) | はな | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。