2011年08月07日

『プラス』

「ねーおいら思うんだけど、おいら達ガッコー行ってるワケでもないのにスウガクの勉強とかしてもイミないんじゃない? ってゆーか問題集1冊全部解けとかイジメ以外の何物でもなくない?」
「確かにボク達は学校のような教育機関には通わないしキミのような頭脳労働にはからっきし向いていないタイプの奴に数学の知識はまるで必要ない。この場合キミが必要とされてるのは、根気と集中力だよ。意味のない文句を垂れてる暇があったら手を動かして一問でも多く片付けたらどうなのさ」
「んー、だってさぁ、マイナスにマイナスかけるとかワケわかんないんだもんこの問題。マイナスにマイナスかけると何でプラスになるの? ってかダイタイ、マイナスの数ってナニ?」
「またそこから説明しなおさなきゃなんないの……? ……いや、理屈が理解出来てなくてもそういう手順だと割り切れば計算問題自体は解けるだろ。おマエは要するに頭を使うのが面倒だから問題を解かなくていい口実を探してるだけだろう」
「分数で分数割るとかもナニがなんだかわかんないしさー。こーゆーのをギモンなく解いちゃってるのってやっぱヘンだよ。足し算と引き算が出来ればそれでいーじゃない」
「ダメだ。そこまでレベルを落としてもおマエはどのみち単純な計算ミスをするだろ。少しは精神的にも使えるようになってくれなくちゃ、この先ボクが迷惑するんだよ」
posted by 樋川春樹 at 23:08| Comment(0) | はる | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

『服従』

「ほらー、全然怖くないってー。こんなにお腹見せてこの子は全身で服従を表明してるのに、一体何をそんなに怯える必要があるの?」

 仰向けに地面に転がったゴールデンレトリバーの腹部を撫で回しながら、首だけ捻って同行者を振り返る。
 5m以上は確実に離れた物陰に身を潜めた赤い瞳の同行者は、無言のままぶんぶんと頭を振ってただならぬ拒絶の意思を表明するばかりで、決して近寄って来ようとはしない。

「愛玩犬風情がそんなに怖いなんて、実に立派な『使徒』じゃないか」

 長身の『狩人』がニヤニヤと嫌な笑みを浮かべながら言うのが聞こえているハズだけれど。
 小さな子どもなら乗せて歩けそうなほどの文句無しの大型犬が余程恐ろしいと見えて、喧嘩ッ早い性格の主であるのに言い返して来ることさえしない。

「まったく……でっかい犬だけならともかく犬ならチワワでもあの反応なんだから重症だよねー。今度ミニチュアダックスを15匹ぐらいひしめかせた部屋に放り込んで鍵かけてやろうかしら」
「ドアというか壁ぶち抜いて逃げ出すんじゃないの?」
posted by 樋川春樹 at 22:45| Comment(0) | はる | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

+プラス+

彼とのつきあいはその後も続き
私は幸せそのものだった

本当のカップルみたいに
妙な出会いだったことを忘れるくらいに

あのファイルの記憶さえなければ…

だって
これいって
変な請求書がくるわけでもなく
誰かが何か言ってくるわけでもなく

本当に忘れてしまいそうなくらい
毎日が充実していた

そして今日もパソコンに向かう
ふとあのファイルが気になり
怖いからずっと避けてきたけど
再び開いてみようとしたけど

あのファイルはどこにもなかった
そうどこにも見当たらなかった
まるで最初からなかったかのように
どこにも

一瞬時が止まったように
私は呆然とする

だけど
元来プラス思考な私は
すぐに自分に言い聞かせた

うん
きっとこれは
神様からのプレゼント

奇跡という名のプレゼント
posted by 月姫瑠璃愛 at 21:58| Comment(0) | るり | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

『ファイル』

 知らない間にファイルの金具が弱っていたらしい
 うっかり落とした表紙に書類が全部散らばってしまった
 咄嗟には拾い集める気力もなくただ突っ立ったまま見下ろしてしまう
 それはむしろ今まできちんとまとめられていたことが不思議に思えるくらいの何千枚もの紙の束
 面倒ではあったけれどそのままにしておくわけにもいかない
 渋々屈み込んで手の届く範囲にあるものからかき集めてゆく
 これを再び決められた順番通りに綴じてゆくのは大変な作業だろうと思う
 と同時にこれをまた順序良くファイルすることに意味などあるのかとも思う

 誰に必要とされることもなくそもそも誰もその存在を思い出しすらしないような分厚いファイル
 ほこりにまみれた棚からそっと抜き出して内緒で持ち出す途中だった
 情報はぎっしりと詰め込まれているけれど価値などないに等しいそんなシロモノ
 金具が壊れて役に立たなくなってしまったファイルそのものはむしろここで捨ててしまおうか

posted by 樋川春樹 at 21:36| Comment(0) | はる | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

プラス

あなたにとって私の存在が
なにかひとつでもプラスになれば
それだけで私は
生きていてよかったと思えるのです

どんなささいなことでもいい

あなたに必要とされるなら
それがどんなことであれ
私の生きる理由になるから

いらないなんて言わないで
私を少しでも必要として
どんな役割でもいいから

こんなわがままで自分勝手な願い事
ひっそりと持ち続けているのです

こんな私をどうか許してください

あなたの邪魔はしないから
posted by 葉瀬尋 at 21:08| Comment(0) | ひろ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

服従

逆らいたい
けど逆らえない

聞きたいことひとつも聞けず
言いたいことひとつも言えず

ただじっと
あなたからの連絡を待つ

こんなアンフェアな関係を
受け入れるなんて
私もヤキがまわったものだ

私に似合わぬ従順なキャラ
いつまで続けられるかな

自分でいうのもナンだけど
そろそろ化けの皮がはがれそう

今はあなたに絶対服従

だけどいつかは形勢逆転

まずはフィフティフィフティに

それが始めの第一歩

posted by 葉瀬尋 at 21:07| Comment(0) | ひろ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ファイル

想い出をひとつひとつ
カテゴリ分けして、日付順に
きれいに整理できたら

なにひとつ不要なものはないと
処分できるものはないと
思い込んでいる私の頭の中を

クリーンアップできるかも

壊れたファイルのくずみたいな
無駄なデータは削除して
スッキリさせましょう

私の生きてきた時間
あなたと過ごした時間

なにがいらなくてなにが必要か
見つめ直しましょう

そしてもう一度始めましょう

わだかまりもなにもなく
愛も憎しみもなく
なんにもなかった頃には
もどれやしないけど

せめてもう一度試しましょう

終わりを選んでしまう前に
posted by 葉瀬尋 at 21:03| Comment(0) | ひろ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

∞服従∞

なりゆき?



強引だったから?



求めたから

欲したから

私が自ら

おかしいと思いながらも
私に向けられる笑顔が眩しくて
優しさが心地よくて
気づいたら離れたくないと思ってしまったのだ

恋人ファイル
愛を独り占めできる
愛してくれる
そんな彼が出来るという不思議なファイル

いまだ謎は謎のまま

それでも
それでも
このままでいたいと願ってしまう

私の思うがままに動いてくれる彼
理想が夢が現実となる
まるで私に服従してるかのように思えて
実は服従させられてるのは私なのかもしれない

このおかしなシステムに
既に抗うことは
……もはや無理だろう
posted by 月姫瑠璃愛 at 13:29| Comment(0) | るり | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

"プラス"

自分が良かれと思ってやったことでも
相手にとってはひどい嫌味になることもある
プラスに取れない私が卑屈だと笑って言うあの人

嘘つき、嘘つき、嘘つき
当てつけでやってることなんてわかってるんだよ
自分が悪くないなんてよく言えたね

自分は良い人って皮かぶってるつもりだろうけど
あなたのその皮はシースルーです
本音がいくらでも透けて見えます
私側の視点で見ることが出来ればきっとすごく驚きます

完璧に論破することなんて簡単だけど
追い詰めると何しでかすかわからない人だから
はいはいと聞いて、心の中で失笑

私のことを心配しているように見えて
本当は自分にかぶってくる迷惑の度合いを計算してるだけ
ここまで自分のことで精一杯な人は初めてみました

言いなりにはなりませんから
その場で、はいはいと返事して忘れます、それが一番

プラスの皮にくるまれた
深く暗いマイナスは本当扱いづらいですね
posted by 華涼紗乃 at 11:28| Comment(0) | はな | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

"服従"

夢はいつか醒める
洗脳はいつか解かれる
恐怖はいつか乗り越えられる

あいつをそばに置くために
意のままに操るために
どの方策が一番いいのか考えている

洗脳にしろ暴力にしろ
圧倒的な外的な力に頼ると
失敗することが多いと思う

何より束縛されたり憎まれたりするのはリスクが高い
プラスマイナス関わらず強すぎる人の思いは
何かを動かすエネルギーになるものだから

あいつは悔しいけれど素晴らしい人間だと思う
頭は切れるし仕事も出来る
人との付き合い方も上手だ
臨機応変に対処できるのもすごい

だからあいつを
僕の外部に対する媒体として使役したい、と思うようになった

どうしたらあいつを完全に服従させられるだろう
そう考える日が続く

ふと気づく
支配しているのは誰か、服従しているのは誰か

あいつの思うままに動いている自分がいた
都合の良い人形になって
知らぬ間に服従させられてたのは自分だった
posted by 華涼紗乃 at 11:27| Comment(0) | はな | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

"ファイル"

モノとして残らない、というのはなんて便利なんだろう

買ったものの着なかった洋服
欲しくなかったけどノリで買ってしまった雑貨
昔ははまってたけどすっかり冷めた趣味のもの
元彼との思い出の品の数々

モノとなるとそう簡単には捨てられない性格の私
毎回整理するたびに
「いつか使えるかもしれないから」
「良い値で売れるかもしれないから」
「これも思い出だから」
なんてとっておいてしまう

だけど電子化してしまえば
いまや大容量で小さい形の記憶媒体に
いくらでも保存しておける
そして簡単に消去可能
ボタンひとつ押すだけで全部消えてくれる
なんて便利、良い時代だ

だからどんどん消し始める無数のファイル
友達と旅行に行ったときの写真
昔よく聴いた音楽
これもあれもいらない
綺麗に消えてしまうのは爽快

ただ消しすぎてしまうのをご用心
なくなってしまったら
限りなく「なかったこと」に近くなってしまうから
posted by 華涼紗乃 at 11:26| Comment(0) | はな | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

□ファイル□

今日も仕事をするため
パソコンに向かい
いくつかのファイルを表示させていたら
その中に見覚えのないものがあった

ファイル名は恋人

私は首を傾げながらも
それをクリックする
中には更に分野分けされているのだが
どれもこれも
男性の名前

ますますわけがわからず
一つ試しにクリックする
そこには
見ず知らずの男性のプロフィールが
事細かに記載されており
顔写真や全体写真まで載っていた

なかなかのイケメンだ

最後の欄に決定ボタンがあり
興味本位でそれをクリックしてみた

でも
別段これといって何か起こるわけでもなく
ちょっと気抜けしたような
残念なような気がしたが
自分に苦笑しながら
そのファイルを閉じた時
メールが受信された

開いてみると……

見知らぬアドレス…
あれ、だけどこの名前…
まさか……

件名 待ってるよ
本文 近くまで来たんだ
ランチでもしようよ
出たところで待ってるからさ

私は勢いよく立ち上がり
周囲の視線に構わず窓際に駆け寄る

いた…
あの画面でみたばかりの
イケメンが!!!

わけがわからず混乱する頭を
なんとか落ち着かせて
きっと何かの間違いなのだと
そうひとつ頷き
再びデスクに戻った

きっと…
……人違いだ
posted by 月姫瑠璃愛 at 05:03| Comment(0) | るり | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年08月02日

【第24週】終了→【第25週】はじまります。

お疲れ様です。

 現時点における第24目各人のお題消化状況に関するまとめです。

 華涼紗乃:3/3:72/72
 樋川春樹:3/3:72/72
 葉瀬尋:3/3:72/72
 月姫瑠璃愛:(第16週で脱落)

 (名前:今週の消化数/今週のお題数:トータル消化数/トータルお題数)

 以上です。

 続いて第25週のお題を発表します。

・ファイル
・服従
・プラス

 以上になります。

 8月8日0時までに【詩ならひ】への投稿をよろしくお願いします!
posted by 華涼紗乃 at 16:27| Comment(0) | 連絡帳。 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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