2011年08月30日

∽迷子∽

私を捕まえていて

離れぬように
見失わぬように

手の届く場所に
あなたのぬくもりが感じられる場所に
あなたの吐息がわかるほどに

ふらふらと
思うがままに足が歩き出して
興味が湧いたものには
そばにいって
目で、感触で確かめずにはいられない
それが私の悪い癖

そうすると
いつだってあなたは私のそばにはいなくて
数瞬にしてわたしはたちまち迷子の子猫状態

ねぇ、おまわりさん
私の彼はどこですか?

なんて聞けるわけもなく
孤独感に苛まれる
まるで広い世界に一人
置き去りにされたような錯覚

早く来て
私を手を握りしめて
立ち止まってきょろきょろ

早く来て
私を抱きしめて
胸がそわそわ

行き交う人の顔
どれも見知らぬ人ばかり
下を向いて目をつぶる

そうしていると
コツンと頭を小突かれた

はっと顔をあげると
そこにはちょっと怒ったような
それでいて安堵したような彼の顔があった



posted by 月姫瑠璃愛 at 04:21| Comment(0) | るり | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年08月29日

【第28週】終了→【第29週】はじまります。

お疲れ様です。
 現時点における第28週目各人のお題消化状況に関するまとめです。

 華涼紗乃:3/3:84/84
 樋川春樹:3/3:84/84
 葉瀬尋:2/3:83/84
 月姫瑠璃愛:(第16週で脱落)

 (名前:今週の消化数/今週のお題数:トータル消化数/トータルお題数)

 以上です。

 続いて第29週のお題を発表します。

・迷子
・マイナス
・負けず嫌い

 以上になります。

 9月5日0時までに【詩ならひ】への投稿をよろしくお願いします!
posted by 華涼紗乃 at 16:00| Comment(0) | 連絡帳。 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年08月28日

本気

あなたの気持ちが見えない

愛しているとささやく
あなたのくちびるは

わたしだけのものじゃない

信じたい
信じさせて

私を抱く腕の強さが
あなたの気持ちの表れなら
私はあなたに抱き殺されたい

本気だと思い知らせて
痛くしてもいいから

あなたを信じさせて
posted by 葉瀬尋 at 23:11| Comment(0) | ひろ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

墓地

夜になると
そこにはポウッと明かりが見えた

虫たちが存在を声高に示し
風が木々を揺らす

鬱蒼とした木立に遮られ
月明かりはわずかに届くばかり

幼いものは不安がり
おとなの手をぎゅっと握る

ふんわりと頭を撫でられ
頭に乗せられた手の大きさ
見上げた肩の頼もしさに
ようやく少しだけ安堵する

そしてそれを永遠に繰り返す

幼くして命を落とした者
天寿を全うした者

この世を去った者たちが
夜な夜な身を寄せ合い
集う場所

現世への未練や
遺してきた者たちへの思いを
毎夜語り合う

ここはそんな場所

現世の者からはそこに
ゆらゆらとした儚い明かりを見る
posted by 葉瀬尋 at 23:10| Comment(0) | ひろ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

『本棚』

 四囲の壁を隙間なく埋め尽くし天井まで伸びた本棚の群れ
 支障なく本を抜き出せる程度の余裕しかなく
 しまわれている冊数はもはや数える気さえ起きないレベル

 こんな中から読みたい本を見つけることが出来るの?

 能天気な声が大した興味もなさそうに訊く

 出来るんだよ、探す必要もない。
 読みたい本なら目の前にある。
 これはそういう本棚なんだ。

 同じように気のない口調でつぶやいて
 手近な一冊を引き抜いてみせる

posted by 樋川春樹 at 21:41| Comment(0) | はる | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

『本気』

「想像を超えてずぶ濡れになった……」
「遊園地の水かけサービスも最近は随分容赦がなくなったのねー」
「今はサマースプラッシュとかそういう洒落た言い方をしないと」
「もうちょっとお客に対して遠慮があるものとばかり……」
「本気で防水対策してきたのにそれを上回る本気で水をかけられたものね」
「楽しかったけれど胸にわだかまるものがあるよ……」
「まあ、すぐ乾くからいいじゃない」
「服はね」
posted by 樋川春樹 at 20:58| Comment(0) | はる | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

『墓地』

「本当に反省してるの?」
「反省してます」
「ちゃんと本気で?」
「ごめんなさい」
「いまいち誠意が感じられないんだよねー」
「……だってさ、あんな話で泣くほど怖がるとか思わないじゃない」
「あ、やっぱり反省してないじゃない」
「墓地の前でタクシー拾った女性が実は幽霊でしたなんてオチはさ、使い古されたにも程があるってパターンなのに」
「それでも初めて聞いたときは怖いでしょ」
「だからって過剰反応だよ。怖がるにも限度があるよ」
「あの子が怖がりなの知ってるでしょ」
「謝罪を要求されるのは腑に落ちないよ。常識の範疇内の怪談だよ、あんなの」
「全然反省してないじゃない」
「反省はしてるけど! でも弁解の余地はあるでしょ!」
posted by 樋川春樹 at 20:39| Comment(0) | はる | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

□本棚□

まるで図書館のように
本棚が並ぶ一室
棚に空きはなく
びっしりと本が詰まっている

ひとたびそれを手にすれば
そこは部屋ではなく
本そのもの風景が広がる
いつしか
手から書物は消え
物語通りのドラマが始まる

そんな不思議な仕掛け
まさに魔法

まるで本物さながらに実体験出来る

だけど気をつけて
油断をすれば
命を落とすことも…

あるかもしれない
posted by 月姫瑠璃愛 at 17:37| Comment(0) | るり | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

*本気*

どうすれば伝わるのだろう

私はいつだって
いつだって本気で
あなたを想っているのに

なぜかいつも
私の言葉はあなたに届かない
あなたの耳を素通り
あなたの心に響かない

なぜ
なぜ
なぜ

こんなにも好きなのに……

あなたの瞳に映るのは
私ではなくて
いつだって遠く

あなたと私の距離
縮まったと思えば離れて行く

いつになれば
どうすれば
この熱い気持ちが伝わるのだろうか……

誰か教えて

誰かあの人に伝えて

遠ざかるあなたの背中に
そっと手を伸ばす

せめて
せめて
振り向いて
今だけ私をみて
別れを惜しむ演技くらいしてみせてよ
posted by 月姫瑠璃愛 at 17:29| Comment(0) | るり | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

"本棚"

難しそうな本がたくさん並んでいる
どれも専門書のようだ

背表紙がピリッとしてる
しわがよったりよれているものもない
表題の金文字や銀文字もピカピカだ

なぜこんなに新しそうなのだろう?
これだけ本があるのに読まないのだろうか?
少し後ろに下がって気がついた

ガラス扉の向こう側に厳重にしまわれた書物たち
その整然と並ぶ姿と圧倒的な重厚感
よほど本に慣れ親しんでなければ
これで萎縮してしまうだろう

それを狙った効果的演
中の本はただの置物だ
非常にもったいないことをする

それもこうやって見破られてしまえば
ただの滑稽なものにしか見えないのにな

扉が開いて部屋の主が現れた
今回の獲物はやすやすと陥落することが出来そうだ
心の中でこっそりと嗤った
posted by 華涼紗乃 at 13:04| Comment(0) | はな | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

"本気"

自分のエゴだって言うことは
当の昔にわかっていた
世間的にも迎合はされないことも

受け入れられる可能性がなくても
この思いは本気で冗談ではないから
胸を張って正面から伝える

すべてを失う覚悟で
命だけ残れば何とでもなるだろう

もう誤魔化すことも出来ず
もう押さえ込むことも出来ず
その思いがすでに自分自身

それが本気と言えず何なのだろう
posted by 華涼紗乃 at 13:03| Comment(0) | はな | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

"墓地"

人の思いは運命を変える
それはほんのわずかな変化だけれど
それが時間が経つと天と地ほどの差になる
そういうものだ

毎年、お盆と命日に挨拶に来てくれた家族には
幸せになってほしいと願うし
供えた花は朽ち、墓石は汚れ苔むし、雑草に覆われたら
多少なりとも恨みはわくだろう

私たちはもう現世と縁を切った
今さら関わろうとは思わない
存在すらも不確かだ
だけど意思がある限り喜怒哀楽は
自然に発生してしまう

影響など残したくはないのだけれど…
困ったように笑う私たち
今日も誰かが訪れる、この場所に

私たちを畏れ敬うため
私たちを慰めるため
posted by 華涼紗乃 at 13:02| Comment(0) | はな | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年08月27日

■墓地■

これまでただただ
親の見よう見真似で
手を併せてた

何を思うわけでなく
ただただ流れ作業のように
水を流し掃除をし
お供えをし蝋燭を点し
線香を立てる


だけど
生まれてはじめて
それはすごく意味を持ち
心を震わす行いなのだと気づいた

これまでのように
見知らぬ先祖ではなく
はたまた空っぽというわけでなく
大好きな
大好きだった
祖父が眠る場所

ひとつひとつの作業にも
言葉が生まれる


お花、大好きだったよね

喉渇いたよね

ほら大好きなお酒だよ

あの世でも元気かな
旅好きだし出掛けたりするのかな
道に迷わないように
線香を道標にしてね


私は手を併せて
たくさんたくさん話しかける
もう声を聞くことも
体温を感じることもないけど
目を閉じれば
祖父の優しそうな
笑顔に出会えた


また来るね
おじいちゃん
posted by 月姫瑠璃愛 at 17:35| Comment(0) | るり | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年08月22日

【第27週】終了→【第28週】はじまります。

お疲れ様です。

 現時点における第27週目各人のお題消化状況に関するまとめです。

 華涼紗乃:3/3:81/81
 樋川春樹:3/3:81/81
 葉瀬尋:3/3:81/81
 月姫瑠璃愛:(第16週で脱落)

 (名前:今週の消化数/今週のお題数:トータル消化数/トータルお題数)

 以上です。

 続いて第28週のお題を発表します。

・墓地
・本気
・本棚

 以上になります。

 8月29日0時までに【詩ならひ】への投稿をよろしくお願いします!
posted by 華涼紗乃 at 22:15| Comment(0) | 連絡帳。 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年08月21日

保存

あなたの話すことば
そのすべてを忘れたくない

あなたが私にもたらすもの
そのすべてをなくしたくない

全部全部
覚えていられたら
残しておけたら

たとえ一人のときでも
さみしさに震えずにいられる
誰かにすがらずにいられる

蛇口をひねったら
あなたのぬくもりと同じ温度のお湯が出ればいいのに

お布団に入ったら
あなたに抱かれてるような重さと安らぎがすればいいのに

心が折れそうなとき
あなたのぬくもりのお風呂に入って
あなたの重さと安らぎのお布団に横たわる

そして目を閉じれば

私の中に保存してある
あなたの記憶をたどって

私は一人じゃないと勘違いして
幸せな眠りにつけるのに

あなたの声もにおいも
熱さも痛さも、心地よさも

そのすべてを、なにひとつ

なくしたくなんてなかったのに

posted by 葉瀬尋 at 18:42| Comment(0) | ひろ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

埃をかぶっていた自分を
あの人が輝かせてくれた

あなたが丁寧に
私の埃を払う

ひとなで
ひとなで

萎れた植物が水を得て
瑞々しさを取り戻すように

私の蕾もほころんで
いつしか花を咲かせる

あたりに甘い香りが漂い
いろんな虫を引き寄せる

あなた、あなた

近寄る悪い虫たちの
餌食にされてしまう前に

追い払ってくださいな
いつか埃を払ってくれたように

私はあなたのものだと
わからせてくださいな

そうすれば私
あなたのことだけ見ていられる

あなたが私を花ひらかせた

その甘い蜜を
あなただけのものにして

ほかの誰にも
味わわせないで

posted by 葉瀬尋 at 18:40| Comment(0) | ひろ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

忘却

私の肩に咲く
大輪の赤い薔薇

あなたは知らぬと言うけれど
私はしかと覚えている

あの夜あなたは私を抱いて
私にしるしをつけたのだ

私が自分のものであると
思い知らせるために

あなたはいつでも都合よく
忘れた振りをするけれど

この身に刻まれたあなたの痕を
どうして忘れることができるだろう

これは大事な宝物
たとえ知らぬと言われても
たとえ花が消えようとも

私の心に咲き続ける
大輪の赤い薔薇

posted by 葉瀬尋 at 18:38| Comment(0) | ひろ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

"保存"

絶賛片思い中
キラキラした妄想を日々楽しんでいます
しかしこのことは誰にも内緒
いいトシして頭がおかしいと思われてしまいますから

お相手は職場の方です
仕事以外での接点はないですが
そのちょっとした仕草や行動が素敵です

ひとつひとつを心の中でしっかり保存中
自宅に帰って再生するのが今から楽しみです
最近はこういう状態が一番良いと思えてきました

人はどうしたって自分の思い通りにはならず
人には絶対悪いところはあるものなのです
付き合っていくには妥協はもちろん必要だし
嫌な思いも何万回としなければいけません

もう、正直、面倒くさい

だったらほわわんとした妄想に包まれて
幸せな気分が一番だなぁ

ま、そんなんじゃ駄目なんでしょうけどね
でも、先のことはあんまり考えないようにして

保存しまくったあの人の仕草を
妄想で繋ぎ合わせつつ
優雅に紅茶を飲みながら
美味しいケーキをつついて
アロマの香る空間で
まったり休日を過ごすのもオツなものです
posted by 華涼紗乃 at 11:50| Comment(0) | はな | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

"埃"

「家」というのは生き物だと思う
風を通し、埃を払い、汚れを落とす
ちゃんとしていないとあっという間に
惨憺たる有様になる

特に何もしていなくて
普通に暮らしているだけでも
ましてや、人が出入りすることもない
何も動かない空間でさえも
放置するとあっという間に病んでいく

ごろりと横になってお昼寝
お菓子を取り出してはパクパク
清潔な部屋でのんびり過ごせるのは
いったい誰のおかげなんだろうね?

という無言のオーラを発しながら
掃除機を片手にゆっくりと近づく

そろそろ、そこどいてくれないかな?
posted by 華涼紗乃 at 11:49| Comment(0) | はな | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

"忘却"

自分はとっても損をしていると思う
好きになった人には必ず好きな人がいて
幸せになってほしいから一生懸命応援する
その結果、良くなったり悪くなったりだけど
自分のほうには向いてもらえたことはない

今日もそんな感じ
今回はかなり難しそうだったけど
私の想い人はちゃんと想いを告げて
本当に驚いたんだけど受け入れてもらえた

私はとっても感謝されたけど何だか複雑
私はあの子とずっと仲良くするだろうけど
それは私が望んだ関係ではなくて

仕方ないから儀式を執り行う
空に一番近いこの場所で
それでも人に見つからない影のところで
小さくなって
長い、長いため息をひとつ

心に張っていた余分な力を抜くと
涙も一緒に搾り出される
それはやがて号泣へつながる

忘却のための儀式
次こそは幸せになれるといいなぁ…
posted by 華涼紗乃 at 11:48| Comment(0) | はな | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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