2011年07月03日

『熱』

 忘れないよ。
 絶対に。
 生きている限り。
 この身が朽ち果てるまで。

 あきらめることは簡単だった。
 投げ出すことだってたやすいものだ。
 終わりにしようと思えばいつでも終わりに出来る。
 もうやめたと座り込んでしまえば、そこがどこでもそこでおしまいに出来る。

 それでもずっと歩いて来られたのは。
 胸の奥に強い熱があったから。
 その熱が消えないように冷めないように。
 手を差し伸べ共に歩いてくれた仲間がいたから。

 彼ら彼女らがしてくれたことを、忘れない。
 絶対に、自分が自分である限り、絶対に。
 いま歩いている道は、確かに自分がこの足で歩んでゆくものだけれど、同時に自分ひとりだけの道ではないことを、今ではもうよくわかっているから。
posted by 樋川春樹 at 00:58| Comment(0) | はる | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

『図書館』

 視界に入る限りの全てが、背の高い本棚で埋め尽くされていた。
 見回しても果てはなく、見上げても果てがない。
 全ての段にぎっしりと詰まった書物はどれも分厚く古く、背表紙には題名が書かれていない。

 気まぐれに一冊選び、抜き出してみる。
 表紙にも何も書かれていないその本は、今にも分解しそうなぐらいに劣化していたけれど、記された文字はいささかも色褪せていない。
 ただし、黄ばみの目立つ紙を黒々と染め上げている細かい活字は、失われてから数千年もの月日が流れ去ったもはや誰にも読めない文字だ。

 伝えるべき内容を伝えられなくなった後もずっと、膨大な数の書物達はそこに残り続ける。
 幾久しく、この先何千年も何万年も、いつか『本を読む』という習慣を持つ生物がこの世界に存在しなくなったとしても、一冊たりとも一頁たりとも欠けぬままに。

 ここばどこでもない場所にある誰が管理しているのかもよくわからない建物で、けれどここが『図書館』だということは不思議と誰もが認識していた。
 誰に説明されずとも、この建物を知る人間は皆ここを『図書館』と呼んで、それぞれが求める資料を圧倒的な冊数の蔵書の中から探し求める。
 数年、ときには十数年、あるいは数十年をかけて。
posted by 樋川春樹 at 00:41| Comment(0) | はる | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年07月01日

…熱…

あなたからの手紙
いつも胸が高鳴る

言葉だけでこんなにも
ときめくなんて
そんな自分に驚く

でもどうしてだろう
姿形も知らないあなたが
愛しくてたまらない

その文面だけで
何よりも美しく
何よりも輝き
一直線に私の胸を貫く

そしてまた待つのだ
あなたからの手紙を

まるで恋い焦がれる乙女のように
熱に浮されたかのように

今か今かと……
posted by 月姫瑠璃愛 at 21:20| Comment(0) | るり | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

■図書館■

そこは素敵な場所
ミラクルって言ってもいいかも

だってね
たくさんの異世界への扉があるから

扉を開けば
そこは本の中の世界が広がり
私は主人公になる

あるときは冒険者
あるときは勇者
あるときは戦士
あるときはプリンセス
あるときは巫女
あるときは陰陽師

あるときは…
あるときは……

たくさんの人生と
たくさんの物語

まだまだ開いていない扉はたくさんある
だから今日も足を運ぶの
私の知らない世界へ行くために
posted by 月姫瑠璃愛 at 21:07| Comment(0) | るり | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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