2011年03月27日

"記録"

ここは魂の休息所
地球から吸い上げられた魂が
また地上に降りるのを待つところ

天国、と言えるかもしれない

ふわふわと漂う
無数の色とりどりの光
それを見つめて
いつものように私は過ごす

ふいに雨が降っているような音がした
パタパタパタと何かが何かにぶつかる軽い音
それが集まって
そのうちザーっという音になった

なんだろうと思って音のするほうへ行くと
何もないと思っていた空中から
小さな小さな立方体が無数に降り注いでいた

下を見て気がついた
これは積み木だ
規則正しく、一分のずれもなく
確実に積み上げられている

手を伸ばしても
積み木はすり抜けていく
何ごとにも侵されないように出来ている

これは…記録か?

無数の魂たちが人間として紡ぐ
感情、行動、日々の営み
それが形となって降り注いでいる

時間が流れると記録が積み重なる
とても単純なことだけど
あらためて突きつけられた気がした

質量を伴った記録は
いつか何かを生むのだろう
けれど、積みあがったものは
誰にとって意味があるのだろう?

魂の休息所
記憶の堆積場

ひとつまた近づいたかもしれない
世界の中心の理へ
posted by 華涼紗乃 at 15:37| Comment(0) | はな | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

"狂気"

ある日唐突に心の中に浮かんだ思い

"もう、いいよね?"

数年前は本当に幸せだった
でも最近は泣くのも飽きて
心を、感覚を
麻痺させることに全力を尽くした

そうすると
料理中に指を切っても気づかなくなった
気づいても、手当てするのも面倒になった
全体的にほんのりと赤い料理が並ぶ毎日

それすら気づかないあの人

何もかもに疲れてしまった
何もかも見たくなくなってしまった
考えることも嫌
感じることさえも嫌
全部が拒否し始めた

もう私は半分壊れている
自分がどうなったっていいなら
他人をどうしたっていいよね?

いつものように機械的に料理を並べる

材料を調理できるようにするまでに
時間がとってもかかった
掃除もとっても苦労した
味付けもものすごく大変だった

こんなに面倒なことだと思ってなかった
でも楽しくなかったわけじゃない

あの人は今日も機械的に食べる
私の顔なんか一切見ない
携帯ばかり気にしている

もう電話もメールもないでしょうね
あなたが食べてしまったんだもの
posted by 華涼紗乃 at 15:27| Comment(0) | はな | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

"共感"

あくびって謎な部分が多いんだけど
最近うつるメカニズムは
ちょっとわかってきたみたい

あくびをしている人を見たら
無意識のうちに眠そうだな〜って
共感して自分も出ちゃうんだって

へえ〜って
あなたはさして興味もなさそうに
生返事の相槌

ちょっとむっとしてあなたの顔を見たら
最近見たこともないような
豪快なあくびをしていた

目の端に涙を浮かべて
あごが外れるんじゃないかと思うほど
大きく口を開けて

ああ、昨日遅かったもんね
仕事大変だったみたいだし
おねむなんだな〜と思ったとたんに
私もぷかりとあくびをしてしまった

あはは、うつったねえ〜と笑うあなた
私も一緒に笑った

今日はお休み
何の予定もないし天気もあまり良くないから
二人寄り添って昼寝でもしようよ
posted by 華涼紗乃 at 15:26| Comment(0) | はな | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

『記録』

 ここにはもう何もないし
 当時を知る人ももう誰もいない
 すべてのものに平等で無情な『時間』が
 何もかもを流し去ってしまった
 もう戻って来ない

 その『記録』はまだ残されている
 それを紐解く者が一人もいなくなった後も
 刷り込まれた文字や数字は
 かつてあったことその一面を
 いつまでもいつまでも語り続ける


posted by 樋川春樹 at 00:33| Comment(0) | はる | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

『狂気』

 狂気の沙汰としか思えない、
 そう表現するしかない。

 ひとは不合理な行動をとるし、
 いっときの衝動を制御出来ない弱さもある。

 最悪の未来を予見出来ても、
 その振る舞いが破滅を呼ぶと知っていても、
 抗えない。
 そこに理屈などない。

posted by 樋川春樹 at 00:26| Comment(0) | はる | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

『共感』

 欠如しているのは感情ではなく
 共感する能力

 悲しいと思うことは出来る
 つらいと感じることも出来る

 ただし

 他人の悲しみを自分のもののようには感じられない
 他人のつらさを我がことのようには考えられない

 知識として思いやることは出来る
 「こういう場合には、こうするべき」そんな知識
 常識というテンプレートに沿って
 親切な演技をすることは出来る

 でもそれは
 心から出たおこないではないから

 すぐにぼろが出る
 メッキが剥がれて
 前後が破綻して
 疲労と共に倦怠と共に
 冷酷で身勝手な人間が顔を出す
posted by 樋川春樹 at 00:23| Comment(0) | はる | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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