2011年02月22日

屋上

寄り添っていた

世界から二人だけ切り出されたように

なにもいらないから
なにも見えないから

あなただけここにいて

防水膜のひび割れたモルタルが
二人の体温をどれだけ奪っても

構わないからここにいて
朝なんて来なくていい

誰にも邪魔されず
寄り添っていられたらいい

背中の下にはたくさんの人たち
身体の上には輝かない空

みんな名前も知らない

暗い階段をじゃれあうように登って
倒れ込むように開けた重い扉

ここがどこかなんて
そんなの知らない

伸ばした手は

あなたと

冷たい柵とを掴んで

本当に欲しいものは

こんなものじゃないのに



posted by 葉瀬尋 at 21:04| Comment(0) | ひろ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

裏表

あなたの見せないあなたの弱さ
あなたに見せないわたしの強さ

おたがいに嘘ついて

いま見えているのは裏?
それとも表?

あなたが見せてくれるのは
強がりなトコロばかり
もっと弱音も吐いていいのに
わたしには見せてくれないんですね

あなたがすべてを吐き出す場所に、わたしはなりたい

強さも、弱さも、
欲望も、絶望も、

なにもかも

あなたのすべてをわたしにください
裏も表もない、あなたのすべてを

あの人だけじゃなくて
わたしにもください

なにも隠さずに
わたしにもたくさん

たくさん出してください

そのためには

こちらの手の内も明かしていかないといけないのかな

そうしなければそろそろ
この関係に先は見えない

進むにしろ止まるにしろ


posted by 葉瀬尋 at 18:30| Comment(0) | ひろ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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