2011年02月28日

【第3週】終了→【第4週】はじまります。


 お疲れ様です。

 現時点における第3週目各人のお題消化状況に関するまとめです。

 華涼紗乃:3/3:9/9
 樋川春樹:3/3:9/9
月姫瑠璃愛:3/3:9/9
 葉瀬尋:3/3:9/9

 (名前:今週の消化数/今週のお題数:トータル消化数/トータルお題数)

 以上です。

 続いて第4週のお題を発表します。

・完成
・キーワード
・機械

 以上になります。

 3月7日0時までに【詩ならひ】への投稿をよろしくお願いします!
posted by 華涼紗乃 at 16:48| Comment(0) | 連絡帳。 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年02月27日

『紙袋』

 腕の中で、かさかさと、
 質の悪い紙が音を立てる。

 しっかりと胸に抱きしめているのは、
 ひとりで運ぶには少しばかり重過ぎる紙袋。

 うんしょと抱え直したあたしに気づいて、
 親切そうなおばさんが一緒に持とうかと声をかけてくれたけれど、
 ううん、大丈夫です、ありがとう、
 笑顔で首を振って、
 あたしは一人で歩き出す。

 誰かに手伝ってもらうわけにはいかない、
 だってコレはあたしの仕事、
 大事なあたしの仕事、
 紙袋の中には天国へのカギが入ってるんだもの。



 どこでもいいからヒトのたくさんいる場所で。

 子どもが持つ紙袋の中身を怪しむような奴はいないだろう。

 これを成し遂げればお前は英雄になれる。
 お前の家族も英雄になれる。
 お前は天国に行ける。
 お前の家族も……



 あたしは、何にも、出来ない子だったから。
 他のことで役に立つことが、出来なかったから。

 視線を感じた気がした。
 顔を向けると、背の高い男の人がふいと顔を逸らした気がした。
 一体誰だろう、このあたりでは見たことのない人だ。

 でも、もう、あたしには、関係のないこと。

 紙袋の中身は天国へのカギ。
 あたしが抱きしめているのは、あたしの大事な仕事。
 かさかさと音を立てるそれをぎゅっと抱きしめて。

 あたしは、ねえ、それでも、
 生きてきた中で一番、今日が一番──────
posted by 樋川春樹 at 23:38| Comment(0) | はる | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

"紙袋"

あたたかいものは大好き

羽根布団に包まったときとか
手袋に手を入れた瞬間とか
入れたての紅茶とか
白い湯気の中お風呂に使ったときとか

焼きたての鯛焼きもいい
とても寒い日のデート
鯛が頭をのぞかせた
白くて小さな紙袋を彼が渡してくれた

私の中身はカスタード
ちゃんと言わなくてもわかってくれてる

並んで二人でかぶりつく
息と湯気が白くなってふわふわする

美味しいね、と笑いあう
そんな人がいることが
一番あたたかくて心地いい

食べ終えてぬくもりが消えた紙袋
くしゃりと丸めて
今度はもっとあたたかい彼の手を取る

さあお家に帰ろう
コタツに入って
美味しいお茶でも飲もうね
posted by 華涼紗乃 at 12:06| Comment(0) | はな | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

"屋上"

飛んでゆけそうな気がする
地面以外の空間が
真っ青に塗りつぶされたここなら

視界一杯の青は
やがて私を吸い込もうとするだろう
コンクリートの硬く冷たい感触から
足が開放されて
そしてどこまでも高いところに
連れて行かれるのだ

少し強い冷たい風が真正面から吹き付ける
風は私の当たって細胞の隙間を通り抜けて
一緒に淀んだ何かを連れ去っていく

まっさらになったら
何も怖いことなんかない

この世界がそう出来ていれば良いのに
空に吸い込まれ、どこかへ連れ去ってくれたら
風に吹かれ、全部忘れられたら
そう出来ていれば叶う願いも多いはずなのに

空は青く、風は冷たい
所詮ここはそれだけの場所だ

救われるような雰囲気だけまとって
いい気分にさせておいて

実際は何にも変わらない
変わることなんか…何もない
posted by 華涼紗乃 at 12:05| Comment(0) | はな | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

"裏表"

いびつなトライアングル
危ういバランスで一応三角形
いつひしゃげて崩れるかわからない
そんな関係

頂点A
僕は彼女の夫で、あの子は彼女の親友
ひっくり返せば
僕は裏切り者で、あの子は共犯者
彼女は何も知らない
細心の注意を払って隠し通してきたから
それはあの子も了承済み
絶対に秘匿すべき事柄

頂点B
あたしは彼女の親友で、彼は親友の旦那さま
ひっくり返せば
あたしは裏切り者で、彼の愛人
彼女は何も知らない
こんな関係になってしまっても彼女だけは傷つけたくない
神経質なくらいに気をつけて会ってきた
そこだけは彼の気持ちも同じ
絶対に墓まで持っていくべきこと

『一体誰を愛しているのか?
 一体何を守りたいのか?
 矛盾した心には見ないフリをした』


…頂点C
私は彼の妻で、あの女は私の親友
ひっくり返せば
夫にも親友にも裏切られた惨めな女
あの二人は私が何も知らないと思っている
二人の前に笑ってる私が本物だと確信してる
どんなに気をつけてもわかるもの
秘密は守るより暴くほうが圧倒的に有利
だけどそのいっそ忌々しい位に守る様子には驚いた
この関係を意地でも壊したくないみたい
だから知らないフリは限界まで貫き通した

『でもそろそろ憎悪のダムは決壊する』

三角形はみしみしと音を立てながらひしゃげていく
未来のある選択肢はいくらも残されていない
すべてバッドエンド

…そのときはもうすぐそこに
posted by 華涼紗乃 at 12:05| Comment(0) | はな | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年02月25日

□紙袋□

紙袋ってついつい捨てずにしまってしまう

いつか使うかも
これはちょっと素敵だわ
このブランドは残しておきたいな

そうして気づくと
押入れにいっぱいになっちゃって

定期的に整理をするんだけど
それでも絞るのが大変だったりする

この大きさはこんな時に便利だとか

そう思っていたらなかなか捨てられなくて

たかだか紙袋なのにね
なんでこんなにも思い切り悪いのか
自分でもよくわからないや

だけど
ないとやっぱり困っちゃう
ちょっとって時には必ずいるんだ

紙袋は生活に必要なアイテム

っていうことで
もうちょっと全部置いておこうっと
posted by 月姫瑠璃愛 at 21:08| Comment(0) | るり | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

―屋上―

ここは私の取っておきの場所
誰も知らない
私だけの秘密の場所

真っ青な空の下
きらきら光る太陽に照らされて
大の字に寝転がってみたり

紅の夕闇の下
火星のような朧な夕日を眺めて
静かに帳が降りるのを待ってみたり

満点の星空の下
神秘的な月の光に包まれて
流れ星を探してみたり

本当に最高に素敵な場所なの
誰にも教えたくない
私だけの居場所

だけど
時々ふいに寂しくなる
隣にぬくもりがあれば
もっと幸せな気持ちになるのかな

いつか
いつかきっと
あなたと二人で
この屋上に来れるといいな

posted by 月姫瑠璃愛 at 21:03| Comment(0) | るり | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

●裏表◯

愛してる
目に入れても痛くないくらい
愛してる

だけど
なぜだろう

時にとてつもなく
酷く憎くなる
蹴り飛ばしたい衝動に駆られる

その愛が大きければ大きいほど
憎悪も比例する

愛してるのに憎くて

憎いのに愛してる

表裏一体とはうまく言ったのもので
私の心はまさにこの言葉がぴったり
posted by 月姫瑠璃愛 at 20:55| Comment(0) | るり | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

『屋上』

 立入禁止のロープをくぐって、施錠されている鉄の扉に手を当てる。
 がちゃんと小さく音が響いて、ありふれたデザインの扉は簡単に開いた。

 コートを引っかけた側の肩には、空色のウロコを持つ『竜』がしがみつくように乗っかっている。

 屋上に設けられた柵は人間の腰程度の高さしかなくて、古い建築物が持つ特有の無防備さ、設計の甘さのようなものを感じさせた。
 この柵を乗り越えるのは簡単だ。
 そもそもこの柵は、何かを止めようとしてさえいない。

 見下ろす光景に、『竜』が何故か嬉しそうな声をあげる。
 くりくりと丸いその瞳に、美味しそうなものでも見えたのだろうか?
 広がっているのは灰色にくすんだ風景。
 特筆すべきものなど何もない、どこにでもあるような、つまらない街並みだ。

 テンプレにでもなりそうなぐらいありがちな悩みを、自分だけのものと幸せに勘違いしてここから飛んだひとりの少年。
 多分彼が最期のひとときに、その目で見たのと同じもの。

 特別なところなど何もない。
 特別なことなど何もない。
 時間を重ね、経験を重ねればそれがわかる。
 「自分だけが」という感情は、毒にしかならない。

 わざわざこんなところから飛んだりしなくても、数十年も待てば嫌でも死ねたものを。
 一体何をそんなに大急ぎで、ここから立ち去る必要があったんだろう。

 それがわからない、自分には、もうそれがわからない。
 かつては自分もまた、そうしたいと、願って……いたのかもしれないのに。

 それすらもう思い出せない。
posted by 樋川春樹 at 01:22| Comment(0) | はる | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

『裏表』

 百三十人が死んだんだ
 爆発があったらしい

 女、子ども、老人、
 巻き込まれたのは一般市民ばかりだよ

 悲惨なものだね
 気の滅入る光景だ

 多数の人間を一度に殺傷できる
 強大な力を手にしたというのに
 それを正しく扱えなかった
 大馬鹿野郎がいたってことだろう

 物騒な話だよ
 でも、ほんとうによかった

 「そのとき」ここにいたのが
 ボクの大切なキミじゃなくて





 ぶちまけられた鮮血も、散乱する肉片も、
 くだけちったガラスの破片も、焼け焦げた金属のなれの果ても、

 肩をすくめて笑ってみせる彼の認識を、
 そよ風に吹かれたほども動かすことは出来ない。

 いま彼の目の前で、手の届くところで、
 無傷の私がこうして生きているのなら、

 彼の世界には何事も、
 起こっていないのと同じだから。

 驚くしかないほどに裏表なく、
 どこまでも私だけを見ている彼の世界は───
posted by 樋川春樹 at 00:59| Comment(0) | はる | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年02月24日

紙袋

会える度にいつも
手渡し続けた紙袋

ちいさなものから
おおきなものまで

サイズはバラバラだけれど

いつだって中身は
開けた時にあふれるほどの
大事な大事な気持ち

『元気になってもらえますように』

『励みにしてもらえますように』

『喜んでもらえますように』

そしてほんの少しだけ

『好きになってもらえますように』

その想いをこめて

何度も何度も
手渡し続けて

いつの間にか

こんなにも近づいていた
あなたとの距離を

いまほんのりと感じてる


posted by 葉瀬尋 at 20:10| Comment(0) | ひろ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年02月22日

屋上

寄り添っていた

世界から二人だけ切り出されたように

なにもいらないから
なにも見えないから

あなただけここにいて

防水膜のひび割れたモルタルが
二人の体温をどれだけ奪っても

構わないからここにいて
朝なんて来なくていい

誰にも邪魔されず
寄り添っていられたらいい

背中の下にはたくさんの人たち
身体の上には輝かない空

みんな名前も知らない

暗い階段をじゃれあうように登って
倒れ込むように開けた重い扉

ここがどこかなんて
そんなの知らない

伸ばした手は

あなたと

冷たい柵とを掴んで

本当に欲しいものは

こんなものじゃないのに



posted by 葉瀬尋 at 21:04| Comment(0) | ひろ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

裏表

あなたの見せないあなたの弱さ
あなたに見せないわたしの強さ

おたがいに嘘ついて

いま見えているのは裏?
それとも表?

あなたが見せてくれるのは
強がりなトコロばかり
もっと弱音も吐いていいのに
わたしには見せてくれないんですね

あなたがすべてを吐き出す場所に、わたしはなりたい

強さも、弱さも、
欲望も、絶望も、

なにもかも

あなたのすべてをわたしにください
裏も表もない、あなたのすべてを

あの人だけじゃなくて
わたしにもください

なにも隠さずに
わたしにもたくさん

たくさん出してください

そのためには

こちらの手の内も明かしていかないといけないのかな

そうしなければそろそろ
この関係に先は見えない

進むにしろ止まるにしろ


posted by 葉瀬尋 at 18:30| Comment(0) | ひろ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年02月21日

【第2週】終了→【第3週】はじまります。

 お疲れ様です。

 現時点における第2週目各人のお題消化状況に関するまとめです。

 華涼紗乃:3/3:6/6
 樋川春樹:3/3:6/6
月姫瑠璃愛:3/3:6/6
 葉瀬尋:3/3:6/6

 (名前:今週の消化数/今週のお題数:トータル消化数/トータルお題数)

 以上です。

 続いて第3週のお題を発表します。

・裏表
・屋上
・紙袋

 以上になります。

 2月28日0時までに【詩ならひ】への投稿をよろしくお願いします!
posted by 華涼紗乃 at 16:06| Comment(0) | 連絡帳。 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年02月20日

『うつむく』

あなたの瞳を翳らせるかなしみをまだ憶えているよ

胸に刺さったとてもとてもちいさな棘

ちっぽけすぎてだからこそ抜くことができない

なす術もなくただ黙り込んでうつむくあなたの横顔を

色をなくしたその頬にしずかに染みるかなしみを

憶えている
まだ憶えているよ

posted by 樋川春樹 at 22:29| Comment(0) | はる | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

"うつむく"

高層ビルの屋上
落ちるぎりぎりに立って
うつむくのは好きだ

頭が一瞬くらっとする感覚
それさえも心地いい
見下ろせばたくさんの光と闇で満たされた海

ここは綺麗だ
とても綺麗

耳元で轟々とうなる風
煽られた髪がバタバタと音を立てる

目を閉じる、一秒、二秒
きっと後ろに誰かいたら
自殺者とかに間違われたりするかもしれない

だけどこれは祈りの儀式
勢いよく飛び出すための準備
身体の内部にふつふつと溜まる力を感じる

パチリと目をあけて視線を上げた
足がコンクリートを思いっきり蹴る

そう、これは祈りの儀式
今の自分を解き放つための
大事な儀式なのだ

posted by 華涼紗乃 at 10:15| Comment(0) | はな | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

"入れ物"

「子どもは親を選べない」
よくそういうけれど実はそれは嘘っぱちだ

「一回死んでしまったらもう終わり」
よくそうもいうけれどそれも嘘

地上に降りるとこの仕組みのことは
すべて忘れてしまうからそう思われてるだけ

実は人間は何度も何度も入れ物を変えて輪廻する
天国と地上を行き来して魂を成長させていくのだ

当然、魂の段階で入れ物をちゃんと選択する
魂によって選ぶ基準は自由だし
またいざ入れ物におさまってから
事態が急変することもある

イチかバチかという博打のようなものであるが
選べないわけではないのだ

天国は魂の休息所
一生を終えてここに帰ってきたら
今までの魂の記憶を思い出す

壮絶な人生を送ったあとは
もう二度と生まれ変わりたくないなんて
そう思う魂もいる
そしてその選択も自由

しかし
入れ物は刻一刻と変わっていく
身長だけでも
昔と比べるとだいぶ平均値は高くなった

なので
定期的に地上に降りないと
魂と入れ物が合わなくなる

そして生まれ変われず
成長が止まった魂はやがて消滅する

大多数は消滅を望まない
だからまた僕も次の入れ物を探さねばならない

やれやれとため息をつく

今度はもう少し穏やかな人生が良いな
そう思いながら地上を見下ろした
posted by 華涼紗乃 at 10:14| Comment(0) | はな | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

"いつからか"

深夜に帰宅しても
妻はいつも起きて待っていてくれる

寝ててくれて良いと言うが
悪い電話で起こされたくないと言う

妻もかつては同じ仕事をしていた
今は引退したとはいえ
玄関の脇の物入れには
今でも現役のときの道具が一式
いつでも使える状態でしまってあることも知っている

俺に何かあったら
助けに来るつもりなのだ

いろんな意味でぎりぎりな仕事だ
自分が生き続けるべきか常に試される
それが中毒になって今でも普通にはなれない

相棒もそのクチだ
くるくる変える表情
すばやい身のこなし
若い娘と侮ったら
とんでもない目に遭う

今日も愛人さんは良い仕事をしてくれたのかしら?
問題ない、ただ、はしゃぎすぎるのがちょっとな
まあ、デートがそんなに楽しかったのかしら?

俺が苦笑を返すとうふふと楽しそうに妻が笑う

いつからか妻は相棒を愛人と呼ぶようになった
あなたの相棒という立場を奪ったのだから
当然なんだそうだ

妻は笑みを浮かべて
俺に近づいてゆっくりと抱き締める

お帰りなさい
ただいま
posted by 華涼紗乃 at 10:13| Comment(0) | はな | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年02月19日

『入れ物』

 ───とても綺麗な硝子の器

 曲線はなめらかにそのかたちを描き
 薄い光を受けてそれは流水のよう
 手で指で触れられる事実が奇跡に近い

 澄み渡る、純粋な、すきとおった、その硝子

 脆くて儚くて、繊細であくまで弱いその器を
 さまざまなものが好き勝手に満たす
 遠慮容赦なく、寸瞬の躊躇もなく

 透明な器はひろく開け放たれていて
 何物であれ何一つ拒めない

 それが『入れ物』のさだめだからと
 声をあげることもせずにただ受け容れて

 受け容れて受け容れて、ひたすらに受け容れ続けて

 ───綺麗な器はくだけてしまった

 きらめく破片は粉々で、あまりにも粉々で

 かき集めることも出来やしない
 かぞえることも出来やしない
posted by 樋川春樹 at 23:05| Comment(0) | はる | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

『いつからか』

 何でもすぐに忘れてしまうし
 何にでもすぐに慣れてしまう

 生きているとはそういうことだ

 憶えておこうとしてもままならないし
 新鮮な気持ちを保つことすら出来ない

 全てがすぐに日常になる
 どんな新奇なものもやがては
 ありふれたものへと成り下がる

 いつからか昔のことを思い出さなくなった
 とおいとおい、昔のこと
 本当に昔のことだったかもあやふやになるぐらいに
 遥か過去のできごと
 それでもかつては折にふれ思い返していたはずなのに
 いつからかふと考えることさえしなくなっていた

 そこから遠く遠く離れて暮らすことに
 すっかり慣れてしまったから
 だから、忘れてしまったのだ

 『必要のない』ことを

 かつては大事だと思っていたことだったのに
posted by 樋川春樹 at 22:52| Comment(0) | はる | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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