2011年01月18日

【第36週】終了→【詩ならひ】終了です!

 お疲れ様です。
 たいへん遅くなりまして申し訳ありません…。

 現時点における第36週目各人のお題消化状況に関するまとめです。

 華涼紗乃:1/1:100/100
 樋川春樹:1/1:100/100

 (名前:今週の消化数/今週のお題数:トータル消化数/トータルお題数)

 以上です。

 これをもちましで第9弾【詩ならひ】、二人とも完走で無事終了ということになりました。
 華涼さん、お疲れさまでした!

 ひとまず今月いっぱいはお休みをいただきまして、第10弾については調整のうえ改めて告知致します。
posted by 樋川春樹 at 22:09| Comment(0) | 連絡帳。 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年01月09日

『若者』

私達の多くは
若者の姿で時間を止めている

一旦『枠』の外に出てしまえば
時間の制約とは無縁なのに
望むならば老人になることも出来るし幼な子のかたちをとることも出来る

けれど多くの場合、『枠』から外れて外に出たものは
外に出てきたそのときの姿のまま
若返りもせず老いもしないことを望む
そして実際にそうする

まるで『枠』の中にあった自分自身を
後生大事に保存でもするかのように
鏡を見ることでかつてあった自分を
思い出せるようにしておこうとでもしているかのように

いつか記憶は薄れ
あり方さえも変容してしまうから
そんなときが訪れることを
なぜかもうずっと前から
知っているから



posted by 樋川春樹 at 18:16| Comment(0) | はる | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

"若者"

退屈な時間の流れの中で
数え歌を歌うことにも飽きて
いつの間にか忘れていた絵を
ふと思い出した

大昔に設定したシステムは
今でも積み木を積んでいるらしい

一片も欠けることなく
一個もこぼれることなく
積みあがっていく絵は
久しぶりに見てもとても壮観だ
もうすぐ絵の一部
大輪の華が完成するだろう

ただ欠けることはなくても
ほんのかすかな傷物が存在していることに気づいた
システムの中で埋もれながら
スパイのように動く魂

何の変哲もない人間だ
菓子パンが好きだったり
さくらんぼが嫌いだったり
かもね、と曖昧に答えることが得意だったり
最期はいくらか衝撃的で
夕暮れ時、並木道の交差点で
信号無視した車に轢かれ
無残にも命を落とした若者だ

特に大きな罪状もなく
魅力的な秘密があるわけでもない

まだ年齢も若く
才覚があるといわれていたのに
それほど生前に未練はないらしく
魂としてここにいることを受け入れている

魂を循環する機構に異常はないが
この魂は半端に肉体の記憶があるらしく
魂の補充にほんの少しの齟齬を発生させている

飽きもせず罪滅ぼしのように
地球に還りたい魂を送っている

忘れていた絵だったが
もう一度見守ることを再開する
最大のイレギュラーである彼の存在が
どんな絵を描き出すのか

それはそれで楽しみだ
posted by 華涼紗乃 at 14:40| Comment(0) | はな | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年01月08日

【第35週】終了→【第36週】はじまります。

 お疲れ様です。
 遅くなりましてすみません…。

 現時点における第35週目各人のお題消化状況に関するまとめです。

 華涼紗乃:3/3:99/99
 樋川春樹:3/3:99/99

 (名前:今週の消化数/今週のお題数:トータル消化数/トータルお題数)

 以上です。

 続いて第36週のお題を発表します。

・若者

 以上になります。

 1月10日0時までに【詩ならひ】への投稿をよろしくお願いします!
posted by 樋川春樹 at 02:14| Comment(0) | 連絡帳。 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年01月02日

『夕暮れ』

 泣きたくなるぐらいにあかい空だった
 そのまま地面に膝をついて
 わんわん泣き叫びたくなるぐらいに
 あかいあかい
 空だった

 無力で非力な両手の中には
 何もなくて
 ほんとうに何もなくて
 ひとつも掴めるものがなくて

 守れるものなどないのに
 守りたいものだらけだったから
 自分の弱さがつらくてつらくて

 死んでもいいから強くなりたいと思っても
 それほどの意思さえも自分の弱さをどうにも出来ず
 大事なものはみんななくなってしまった
 目の前で
 指の先で
 すぐ近くで
 みんなみんな
 なくなってしまった

 取り残された夕暮れ
 喉が破れるぐらいに叫んでわめいて
 気が狂うまで泣いていたいと思ったのに
 それすら出来ない呆然自失

 強くなりたい
 強くなりたい
 弱さはそれだけで罪なのだから
 それだけで許されないほどの罪なのだから 
posted by 樋川春樹 at 14:10| Comment(0) | はる | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

『無残』

 私はまだ、私は、
 この場所から離れたくないと、
 強く願っている──────

 自分自身にさえもう価値のわからなくなった、
 残骸だけのこの家に、
 誰一人としてそこを維持したいなんてとうの昔に思えなくなっている、
 無残な廃墟、そのなれの果てに。

 そこに居続けることさえ出来れば、
 そこにしがみついてさえいれば、
 いつの日か神様か誰かが起こしてくれた奇跡でもって、
 何もかも全てが良い方向に変化するとでも、
 思い込んでいるかのように──────

 そんなことは有り得ないと、
 そんなことは起こらないと、
 自分が一番よくわかっているくせに。

 なのにここにいたいと思っている。
 ここから離れたくないと思っている。

 強く強く、祈りのように、願いのように、
 そしてそれは、──────呪いのように。
posted by 樋川春樹 at 14:03| Comment(0) | はる | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

『補充』

 何も考えず、ただ薙ぎ払い、斬り伏せる、
 自立した思考で動き口をきき表情さえもつくってみせるものを、
 それでも何の躊躇もなく無機物のように屠れるのは、
 何百何千倒そうとも相手がいくらでも補充されると知っているからか、
 あるいはこちら側がより無機物に近く偽物の感情しか持たない存在だからか。

 『狩人』に与えられたのはまがいものの生命、
 限りなく生命に近く見えるけれど、
 どうしようもなくそれとは異なるなにか別のもの。

 自分達は人間であるかのように振る舞い笑ったり怒ったりときには泣いてみせたりもするけれど、
 それは心があるからではなく多分そういうときにはそうするものだと頭で理解しているからだ。
posted by 樋川春樹 at 13:55| Comment(0) | はる | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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